渡辺早織@cinema 今月の映画『トム・アット・ザ・ファーム』
こんにちは、飲むヨーをかばんにぶちまけた、渡辺早織(@w_saori)です。
この間、観た映画を記録できる、映画日記的なものをいただきました。
LOFTさんで販売している模様。
中はこんな感じで細かくジャンルごとにメモできるスペースも。
まるまる2ページってどうだろう? と思ってたけど、書き出したらあっという間に埋まるちょうどいい分量でした。
この日記が完売することを危惧して早くもストックを買わなきゃと焦っています。
ということで、少しでも自分もパワーアップし、さらに素敵な映画をこのコラムの場でもたくさんたくさんご紹介できれば幸いです♪
『トム・アット・ザ・ファーム』
今回チョイスしたのは『トム・アット・ザ・ファーム』。
弱冠25歳で世界的に注目を浴びているグザヴィエ・ドラン監督、主演の映画です。
映画ファンの間では注目度の高い監督だそう。
あらすじ
モントリオールの広告代理店で働くトム(グザヴィエ・ドラン)は、交通事故で死んだ恋人のギョームの葬儀に出席するために、ギョームの実家である農場に向かう。そこには、ギョームの母親アガット(リズ・ロワ)と、ギョームの兄フランシス(ピエール=イヴ・カルディナル)が二人で暮らしていた。
トムは到着してすぐ、ギョームが生前、母親にはゲイの恋人である自分の存在を隠していたばかりか、サラ(エヴリーヌ・ブロシュ)というガールフレンドがいると嘘をついていたことを知りショックを受ける。さらにトムはフランシスから、ギョームの単なる友人であると母親には嘘をつきつづけることを強要される。
恋人を救えなかった罪悪感から、次第にトムは自らを農場に幽閉するかのように、フランシスの暴力と不寛容に服していく……。
▽ 『トム・アット・ザ・ファーム』公式ホームページより引用
正直、観終わった時はぞっとしてもやもやと歯ぎしりをしたくなるようなもどかしさが残りました。
田舎の閉塞的な空間に飛び込む主人公。
情報がないからこそ、自分達しかいないからこそどんどん狭まっていく視野。一度周りが見えなくなると止まらない。
どうしてそうなってしまったの?
どこで道を外したの?
答えを探し続けないとなんだか居心地が悪くて、そわそわしてしまいました。
他人事として鑑賞している事に気づくとまたぞくっと背筋が冷える。
いや、もしかして自分とも重なるところがあるのかも……?
人はその人の目でものを見てとらえていて主観で生きています。
すると、それが正しいか正しくないか、他人の意見なしでは気づかないで突き進んでしまうことってありますよね。
多かれ少なかれ、自分にもあるなぁと。
また、その田舎というロケーションでは大いに起こりうるのかなぁと。
リ・サンイル監督の『悪人』と少し似ているところがあるのかも。
ハッピーなだけが映画ではない。こういう作品に触れることはものを見つめ直すという意味で大切だと思いました。
また、監督であり主演のグザヴィエ・ドランが美男子で目が綺麗で印象的でした。
田舎の風景や柔らかい夕日の光も綺麗で雰囲気のある映像ばかり!
気になる人は、劇場に急いでくださいね!
▽ 『トム・アット・ザ・ファーム』
10月25日より全国ロードショー