生きることは、本を読むこと。はるな檸檬さんの自伝的コミックエッセイ『れもん、よむもん!』が面白い!

2014.11.02

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皆さんは小さい頃から今まで、どんな本を読んできたか覚えていますか? 忙しくて、本を読むヒマなどあまりなかったでしょうか?
筆者は幼い頃から、三度の飯より本が好きで、今は図書館でアルバイトしながら、主に「読書」の分野でライターをして生活している……という、何だかよくわからない経歴の持ち主なのですが……。これまで、素敵な男性が登場する作品だけはたくさん読んできました……。読書歴って、人それぞれだと思うのですが、本当にその人の人生が反映されていると感じます。
今回はWeb連載『ZUCCA×ZUCA』にて漫画家デビューされた、宝塚ファンでもある漫画家、はるな檸檬さんの「読書歴」が赤裸々に描かれているコミックエッセイ『れもん、よむもん!』をご紹介したいと思います。本好きの方もそうでない方も、このエッセイを読めば本の持つ魅力に思わずにんまりしてしまうはずです!

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『れもん、よむもん!』(はるな檸檬/新潮社)

本書は新潮社「yom yom」に連載されていた、小学生から活字中毒だったというはるな檸檬さんが、自身の読書歴を明かした自伝的コミックエッセイです。
はるなさんは幼い頃、家では両親が厳しくゲーム機などが買ってもらえず、テレビも親の許したもの以外原則禁止だったそうです。その代わり両親は共に読書家で、本棚には小説を中心に1,000冊以上の蔵書があり、必然的に本が大好きになって育ったそうです。国語の教科書は、配られたその日に一気読みするほどだったとか!
エッセイではそんなはるなさんが、少女期に高楼方子(たかどのほうこ)さんの『ココの詩』に衝撃を受けたことや、中学時代では椎名誠さんに恋をしたこと、恐ろしく勉強熱心な高校に入学してからは、山田詠美さんの作品に青春を救われて、なんとか「大人」になれたこと――などが、本を読んだときの素直な感想と共に、とても繊細にその時の気持ちが描かれています。

自分の読書歴を振り返りながら、思わず共感してしまう!

不思議なことに本は、「生きる」ことと密接に関わっていて、嬉しいことがあった時はもちろん、何かに逃避したい時でさえも、その突破口になってくれることがあります。ヒントをくれたり、励ましてくれたり、はたまた想像したこともない別の世界に連れて行ってくれたり!
このエッセイでは、そんな風に自分の読書歴を振り返りながら、本の持つ魅力ににんまりしてしまうこと間違いなしです。
読後は、思わず誰かとこれまでの読書歴を語りたくなる、温かい自伝的コミックエッセイです。良かったらぜひ、読んでみてくださいね。

2014.11.02

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記事を書いたのはこの人

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Written by さゆ

87年生まれのフリーライター。 本とワンコとカフェが大好きです。 いつでもアワアワしています。 ツイッター:@sayulog  写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子