「仮面」をかぶって生きる女子たちに読んでほしい! 優秀なホテルウーマンと新人刑事のミステリー『マスカレード・イブ』が面白い!

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さゆ

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2014.11.07.Fri

私たちは日々、たくさんの「仮面」をかぶって生きていますよね。内心ではそうは思わないことも、仕事だからとにこやかな笑みでうなずいたり、実際は怠惰な性格なのに、気になる人の前では、家事が得意なフリをしてみたり……。
仮面と言う名の「人格」を使いわけて生きることが、普通になっている人も多いはず。

『マスカレード・イブ』(東野圭吾/集英社文庫)

今回ご紹介したい『マスカレード・イブ』という本は、とある高級ホテルに仮面をかぶって訪れる、お客様が巻き起こすミステリーです。強烈な醜い仮面をかぶる「悪女」のお客様や、時にとても危うい仮面をかぶる男性のお客様たちが登場します。
主人公は、どんな時でもお客様の仮面を守り抜くのが仕事の、優秀なホテルウーマンと、また逆に、その仮面の下の素顔を暴こうとする新人刑事。
さてこのホテルでは、日々どんな事件が起きているのでしょうか?

仮面を剥がす人物、剥がさない人物

本書は、2011年に発売されたホテルを舞台にしたミステリー『マスカレード・ホテル』(集英社)という作品の続編になります。といっても、『マスカレード・イブ』は、前作を知らなくても楽しめます! 主人公の優秀なホテルウーマンである山岸尚美と、若き刑事・新田浩介が出会う前の、4つの短編を読むことができるのですが、全てのお話が「マスカレード(仮面)」に関係する構成となっています。
山岸尚美が働くホテルには、毎日さまざまな事情で、仮面をかぶって訪れるお客様が訪れます。正体を絶対にばらしてはいけない覆面作家や、偽名を使い、お忍びで訪れるカップルたちも現れます……。ホテルマンは、どんな時でも、たとえその仮面がひどく粗末で、素顔がバレバレだったとしても(!)お客様の仮面を剥がそうとしてはいけない仕事です。優秀な山岸尚美は、お客様の仮面の下を把握しつつも、プロとしての仕事に徹します。しかし逆に刑事の新田は、犯人の仮面を暴くのが仕事。今回は、二人が直接出会うお話はないのですが、二人の仕事がまったく逆であることが、興味深く描かれていました。

仮面をかぶって生きることは、私たちは普段、何気なくしてしまうことですが、二人のように洞察力が優れている人から見れば、バレバレなのかもしれないな~と、ドキッとさせられるお話でもありまず。思わずゾッとさせられる仮面から、ニヤッと笑ってしまう仮面まで、さまざまな「仮面」を楽しむことができるミステリーです。
仮面の下の素顔を知ったときのドキドキ感は癖になってしまいます! よかったら『マスカレード・ホテル』と合わせて読んでみてくださいね。
マスカレード・ホテル、マスカレード・イブ特設サイト/集英社文庫

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さゆ

87年生まれのフリーライター。
本とワンコとカフェが大好きです。
いつでもアワアワしています。
ツイッター:@sayulog  写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子