人の心が読める美女が主人公! 男子でも楽しめる、ビターな少女漫画『Honey Bitter』から目が離せない!

2014.09.03

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今回ご紹介したい作品は、「人の心の声が聞こえてしまう」不思議な力を持つ美女が活躍する『Honey Bitter』(小花美穂/集英社)という漫画です。
10年くらい前、少女漫画誌『りぼん』を愛読されていた方は、『せつないね』『こどものおもちゃ』などを連載されていた、漫画家の小花美穂さんはご存知の方も多いのではないかと思います。
筆者は三度の飯より『りぼん』を読むことを楽しみにしていた小学生時代、基本的には陽気で面白いお話なのに、時々ドキッとするほど残酷な展開になる小花先生の作品に、とても圧倒させられました。
今回は、少女漫画誌『Cookie』(集英社)にて連載中の、大人女子でも、そして男性でも十分に楽しめる、時にビターで、時々甘い香りもする『Honey Bitter』の魅力をお伝えしたいと思います!


「人の心が読めてしまう」超能力を生かし、調査事務所で働く女の子

この物語の主人公は、人の心が読めてしまう特殊な能力を活かし、叔母が経営する調査事務所「オフィス・S」で働く「珠里(シュリ)」という19歳の女の子です。
はじめはコンプレックスだった能力なのですが、誰かの役に立つのなら……と、叔母の励ましもあり、前向きに力を生かして働くことを決心します。しかしそこに新入社員として入ってきたのは、男嫌いの原因をつくった珠里の元カレ「吏己(リキ)」!
いろいろと揉めてしまうのですが、明るくて優しい陽気な大学生・「陽太」もバイトとして調査員になり、いろいろな事件を解決していく……というお話です。

本格ミステリも顔負けな、ドキドキの展開が待ち受ける!

イケメン二人に、人の心が読めてしまう少々暗い性格の美女が繰り広げる恋模様も、ドキドキが止まらない展開で目が離せませんが(!)「オフィス・S」に持ち込まれる事件も、本格ミステリ顔負けのすごいものばかりです。浮気調査などの軽いものから、テロリストが大暴れするものまであり、臨場感も半端なく、時々「これは本当に少女漫画なのだろうか……?」と思いながら読んでしまうほど!
また主人公の珠里(シュリ)が、はじめは戸惑っていた自分の能力や、苦手だった元カレとも徐々に向き合うようになり、次第に強く、そして優しくなっていく様子も描かれています。
アクションもサスペンスもミステリーも、そしてラブも! 全部つめこまれていて、大人が読んでも十分に楽しめる、重みのある漫画だと思います。
2014年8月現在、10巻まで発売されています。「何かすごい、面白い漫画はないかな~?」とお困りの方、読んで絶対に損はしません。ぜひチェックしてみて下さいね!

2014.09.03

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記事を書いたのはこの人

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Written by さゆ

87年生まれのフリーライター。 本とワンコとカフェが大好きです。 いつでもアワアワしています。 ツイッター:@sayulog  写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子