かわいい「ぶたぶたさん」に癒される! 悩めるあなたは『ぶたぶたの本屋さん』を読んで、書店に行こう!
人生、順調な時もたまにはありますが、小さなことから大きなことまで、悩みのタネは次から次へとやってきますよね。「もう、何もしたくないし、何も考えたくないし、ずっと引きこもっていたい……」と真っ暗な気持ちになってしまうことも、時にはあるかと思います。ですが、そういう辛い時にこそ、本は時々、新たな道を示してくれることがあります。今回は、心が疲れている時にこそ読んで頂きたい、ちょっと不思議なファンタジーをご紹介します。ピンク色の「ぶたぶたさん」が活躍する『ぶたぶたの本屋さん』(矢崎存美/光文社文庫)という、ハートウォーミングな物語です。
見た目はピンクのぬいぐるみ、中身は中年男性の「ぶたぶたさん」が活躍!
この本の舞台は「ブックス・カフェやまざき」という、セレクト本が置いてあるブックカフェです。毎日悩める男女が、運命の一冊を求めて店を訪れ、コーヒーを飲みながら、ゆっくりと本を読んでいます。店主をしているのは「山崎ぶたぶた」という、ラジオで毎週おすすめの本の紹介もしている、コミュニティFMのパーソナリティーでもある男性です。
ぶたぶたさん、かなりの読書家で、頭も良いし、渋くて良い声をしているのですが……。驚いたことに、見た目は完全に小さなピンクのぬいぐるみなんです!
どこからどう見ても、つぶらな瞳が印象的な「ぶたのぬいぐるみ」で、しかもとっても謎なことに、奥さんも娘さんもいるみたいです(!)。
あなたの「運命の一冊」も見つかるかも?
一見カオスな物語にも思えますが、「ぶたぶたさん」が中身は中年男性で、ぶたのぬいぐるみの姿をしていること以外は、時にシリアスで、時にお腹を抱えて笑える、人々の日常を描いた物語です。
あることがきっかけで、引きこもりになった幼馴染の女の子を助けたい! と願う男の子や、大学で一人も友達ができずに悩む女の子が、ぶたぶたさんと出会うことにより、少しだけ前へ進むことができる様子が描かれています。
また、作中でぶたぶたさんがラジオで紹介している本は、実際に書店で発売されているものなので、チェックしながら読むのもおススメです!
本がきっかけで、誰かと仲良くなったり、新たな道が見つかったり、外の世界へ飛び出して行けることって、本当にあると思います。ぶたぶたさんのお店は「夢の本屋さん」でもあるので、「本」が持つ可能性をたくさん教えてくれ、あなたにエールも送ってくれると思います!
「ぶたぶたさん」はシリーズ化もされていますので、気に入ったらぜひ、ほかの作品も読んでみて下さいね。