渡辺早織@cinema 映画祭賞総ナメ話題作! 「チョコレートドーナツ」観てない人は急げ!
こんにちは、可愛い腕時計をねらっている、渡辺早織(@w_saori)です。
最近、映画館にいっていますか?
「アナと雪の女王」は今もなお大ヒット中で勢いがとどまるところを知りませんね。
私も2回劇場に足を運びましたし、やはりDVDを買って家でも楽しみたい。それだけずっとワクワクが残る映画を作るってすばらしいことです。
しかし、その陰でひっそりと、でも確実に観た人を涙させている映画があるのです。
それが「チョコレートドーナツ」。
この映画に出会って、よかったなぁと思うし、こういう出会いをたくさんの人にしてほしいなあと勝手に思います。
まずはあらすじから。
あらすじ
1979年、カリフォルニア。
ある夜、ポールはシンガーを夢見ながらもダンサーとして働いているルディと出会う。ふたりはすぐに惹かれあい、たちまち恋に落ちた。
ルディが暮らすアパートの隣には、薬物依存症の母親をもつダウン症の子ども・マルコが住んでいたが、母親は男といなくなってしまい、ルディとポール、そしてマルコはともに暮らし始める。
しかし、3人で暮らし始めて約1年が経ったある日、ポールとルディがゲイのカップルであることが周囲に知られてしまう。マルコは家庭局に連れていかれ、ポールは仕事を解雇されてしまう。
「これは差別なのよ」 「差別じゃない。現実だ」
絶望にくれるふたり。しかし、「今こそ、法律で世界を変えるチャンス」というルディの言葉を聞き、ポールは正義で世界を変えたい、と法を学んでいた時の情熱を取り戻す。そして、差別と偏見で奪われたマルコを取り戻すため裁判に挑むことを決心するのだった――。
▽ 「チョコレートドーナツ」公式HPより参照
このお話は男性2人の同性愛者と薬物依存の母を持つダウン症の少年のお話。
一文で表すのは簡単ですが、これはなんと実話を元にしているというのだから、あまりに世界とは、法律とは、世論とは窮屈なものだと考えさせられます。
どれが正義なのか。
自分の振りかざす正義とは?
そもそも正義って?
そんなことを考えさせられます。
誤解を恐れずに言うのであれば、私も「普通」とか、「一般論」とか、そういうものがあまり好きではありません。
ここでいう「普通」とはマジョリティのこと。「あの子のここが変わっている」とか「こういうところは普通」とか、そういった分け方によく疑問を持つことがあります。
それはその発言者の尺度でしかなくとても狭いものだと感じるからです。
それをしている人が多いか少ないかで判断するのではなく、その人は幸せに全うに生きているのかという、その人に合わせてものさしを使うべきだと感じているからです。
この映画はそのテーマが痛いほどむき出しになっています。
しかし、この映画に対して、それに多くの人が涙をし、たくさんの賞を受賞しているということに希望を感じずにはいられません。
ちなみにマルコ演じるアイザック・レイヴァさんは自身もダウン症をもつ俳優さんで、とても繊細な演技でそれも見所の一つとなっていると思います。
少ないキャストだからこそ描ける濃い人間模様に、時に優しい気持ちになり、時に胸がしめつけられるほど苦しくなって、そして最後に本当の幸せについて考える。
すごく人間的な映画です。
この映画との出会いに感謝。
もうすぐ終わってしまうところも多いので、気になる方は是非チェックしてくださいね!