ウソをついたら引き返せなくなり、いつの間にか「悪女化」していた女性の例 ～『ライアー×ライアー』＜１～5巻＞（金田一蓮十郎／講談社）～より

皆さんは好きな人や恋人に「ウソ」をついたことはありますか？
筆者はあります。
身長、体重……あらゆるサイズでサバを読んだことがあるし、趣味を聞かれたら全く作れないのに「料理」と言ったこともあるし、「オタク」趣味は絶対に口外しないようにしていました。
まあ、その後あらゆる場面でボロは出るのですが……。
女性がウソをつく原因は「自分をよく見られたい、嫌われたくない」その一心に尽きることが多いかと思います。ですが今回は、そんな可愛い「乙女心」から、とんでもない事態に陥り、結果的に3人の男性を振り回している女子大生が登場する漫画をご紹介します！

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『ライアー×ライアー』＜1～5巻＞（金田一蓮十郎／講談社）

この漫画の主人公は20歳の女子大生の「湊（みなと）」です。
ある日、ノリで友達の高校時代の制服を着て、渋谷の街に出た湊は、一緒に住んでいる義理の弟・「透（とおる）」と遭遇してしまいます。
思わず湊は「誰よ？　アンタ」と迫真の演技で別人を装い、その言葉を信じてしまった透。だけど「女子高生姿」の湊に惚れてしまったらしく、二人はなんとおつきあいすることに！
義理の弟である透は、実はかなりのイケメンで女癖が悪いのですが、湊は当初、この「女癖の悪さ」を直すことが目的で透とつきあっていました。
けれども段々と「姉の自分」として透のことが好きになってしまい、「一人二役」の二重恋愛が開始されるのですが……!?　というストーリーです。

いつの間にか悪女に。だけど憎めない主人公。

湊は透とつきあい始めてからも、タイミング悪くあこがれの人である「烏丸（からすま）くん」（※眼鏡の雰囲気イケメン）から告白されたり、サークルの先輩に惚れられたりと、恋愛経験ゼロにして、モテキがやってきてしまい、嬉しくも大変な事態に追い込まれてしまいます。恋の矢印があちこちに飛んで目が離せない展開なのですが、ストーリーは穏やかに進み、恋のドキドキも存分に楽しめる構成になっています。
湊×弟×あこがれの人×サークルの先輩……という人物相関図の中で、湊のついた「ウソから始まった恋」はどういう結末を迎えるのか、ドキドキです！
湊のやっていることは、よく見ると結構ひどいのですが、小さなウソがいくつも重なり、翻弄されている姿は何だか可愛らしくもあります。
「秘密は女を美しくする」とも言いますが、さて、本当の所はどうなのでしょうか。

話題沸騰！　二重恋愛コメディーを、良かったら是非、読んでみて下さいね。