頼れるお姉さんはやっぱり優秀! 長女に生まれた人は成功も手に入れやすい??
“しっかり者の姉、甘えん坊の妹”、というのがよくあるイメージですが、きょうだい構成はその人の性格や気質にもはっきり影響を与えているというのは多くの人が実感しているのではないでしょうか。
エセックス大学社会経済研究所による調査では、第一子に生まれた長女(“長女”でも上にお兄ちゃんがいる場合はこのケースではありません)は社会でも成功しやすいという結果が明らかとなっています。世界を見渡しても、各界のリーダーとなっている女性たちはこのパターンが多いのだとか……。
各分野で成功している第一子の“長女”たち
・ヒラリー・クリントン
・オプラ・ウィンフリー
・J.Kローリング(ハリーポッター著者)
・ビヨンセ
たしかに各界で一流の活躍をしている女性たちばかりですね。なんとなく説得力があるような気もしてきます……。
第一子として生まれた女子は、頑張り屋さんで向上心も強く、自分が志した分野で一流レベルに達することが多い、今回の調査はそんな傾向が浮き彫りとなっているのです。
その理由が気になるところですが、初めての子どもを育てるのに親が膨大なエネルギーと愛情を注ぐため、その期待に応えようといろんなことに頑張ろうとするのではないか、という説があります。
男の子より女の子のほうが成功しやすい?
ちなみに同じ第一子でも、男の子より女の子のほうが成功を手に入れやすい、という結果も出ています。考えてみると、小さい頃から周囲の人の思惑や感情を読み取るのに長けているのは女の子ですから、そんな心理もじつは後々の成功に左右しているのかもしれません。
両親の職業や社会的地位に関わらず、第一子は弟や妹たちに比べ、教育を受けたいという気持ちが強いというのも印象的です。ノーベル賞受賞者やアメリカ大統領をみると、なんと半数以上が第一子だといいます。
年齢差も関係する?
もうひとつ興味深い調査結果があります。それは第一子と下の子の年齢差が大きいほうが下の子にとっても勉強面で良い成績を出しやすい、というもの。少なくとも4歳以上の年齢差があるほうがよいようです。小さいときに親が十分に手をかけ、発達面でも落ち着いて見守ってあげることが、勉強だけでなくなにか物事に取り組む集中力や素養につながっているのかもしれません。
最後に、この調査では一人っ子や双子は調査の対象となっていないので、また別の話と考えたほうがよいでしょう。
小さい頃から親の期待を一身に集め、弟や妹ができるまでは親の愛情を独占できていた第一子、その経験は成長過程にも大きな影響を及ぼすのだということが、今回の調査から分かります。成功にはもちろん本人の努力が欠かせませんが、第一子の“長女”にはメリットがあるようです。