老舗鞄メーカーを受け継ぐ女性が描く、鞄職人の世界。『恋する鞄 鞄屋3代目物語』

Made in Tokyoにこだわる、鞄メーカー

2020年に向けて、最近「TOKYO」にこだわったブランドやアイテムが増えていると感じます。そんななか、1960年の創業から「Made in Japan」、「Made in Tokyo」にこだわる鞄メーカーがあります。足立区に工場を構え、数十人の職人を抱える伊藤鞄製作所です。さまざまなブランド名で世に送り出される鞄は、職人技が光る、美しく温かみのあるものばかり。テレビや雑誌で目にすることも多い人気のアイテムを多数手がけています。筆者は数年前に一目ぼれしたバッグが伊藤鞄製作所で作られていたことから、興味を持つようになりました。

バッグを通して出合った、一冊の本

『恋する鞄 鞄屋3代目物語』は、その伊藤鞄製作所の三代目として生まれた伊藤彩美さんの著書。経理担当として会社の経営について学ぶ傍ら、人気バッグブランドのチャームデザイナーとしても活躍する若き後継者です。著書では、20代の女性らしい素直な感性と自由な言葉で、幼少期の思い出や両親への愛情、職人集団を率いることへの思いを表現しています。これまで、バッグを通して想像するだけだった職人の世界が、少し身近に感じられるさまざまなエピソードが綴られています。

代々受け継がれる伝統と思い

特に、「引き継がれる鞄作りの心」という章では、伊藤さんの祖父にあたる創業者や、父である経営者の体験がそれぞれの言葉で語られていて、伊藤鞄製作所が歩んできた歴史にふれることができます。現役の職人たちのコラムや製作工程の写真なども収められていて、鞄作りの世界をいろいろな角度から見られるのが面白いと感じました。鞄が好き、違う世界をのぞいてみたいという方におすすめの一冊です。

▽ 伊藤 彩美(いとう あやみ)
1987年東京生まれ。日本大学経済学部に入学後、経営心理学を専攻しOJT(職場内教育)などを学ぶ。卒業後、株式会社伊藤鞄製作所に入社。経営業務だけでなく、チャームデザイナーとしても活躍しており、伊藤鞄製作所がデザインや企画を手がけ、現在注目を集めている女性ブランド「russet(ラシット)」のメタボチャームのデザインも担当。
REGALO
『恋する鞄 鞄屋3代目物語』(amazon)

2014.04.17

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記事を書いたのはこの人

吉戸 三貴(よしど みき)

Written by 吉戸 三貴(よしど みき)

コミュニケーションスタイリスト。パリ留学、美ら海水族館広報、PRプランナーなどを経て、表参道で起業。ブランドPRや女性の悩み相談など、様々なコミュニケーションの課題解決をサポートしている。得意分野は、コミュニケーション(恋愛・仕事)、働く女性、ライフスタイル、仕事術など。 著書 『心に残る人になる たった1つの工夫「ありがとう」の手書き習慣』

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