意思が弱いわけじゃなかった! ジャンクフードが食べたくなるのは“脳”のせい!?
ダイエット中なのに、野菜スティックよりもフライドポテトを選びたくなる……。ダイエッターなら誰もが襲われるそんな魔の瞬間は、意思の弱さのせいじゃない!? 今回はジャンクフードと脳の意外な関係と、食べたい誘惑に打ち勝つ方法をご紹介します。
ジャンクフード好きは脳のプログラム!?
身体に悪いとわかっていても、なんだか食べたくなるジャンクフード。まるで暗示にでもかかっているようですよね。それもそのはず、カナダのマギル大学の研究によれば「人は何を食べるか選択できる時には、よりカロリーが高いものを選ぶ傾向がある」んだとか。つまり、人間の脳は元から“カロリーの高い物を好む”ようにプログラムされているのです。
しかも、興味深いことに私たちの脳は例えカロリーの表示がなくても、どの食べ物がカロリーが高いのかをわかってしまうんだとか。私たちが「何を食べようかな~」と考えている時に使うのは脳の中にある“価値を計算する”領域。そこではビタミンやタンパク質といった栄養素ではなく“とにかくカロリーが高いもの”に価値があると決めてしまうのだそうです。
食料が十分に手に入らない時代ならまだしも、いつでもどこでも自由に食べ物が手に入る時代になってもまだ、「チャンスさえあればカロリーの高い物を食べてやる!」とプログラムされているのはちょっと困り者……。食事制限によってダイエットを成功させるのが難しいのはここに理由がありそうです。とはいえ、脳が言うがまま、ジャンクフードに手を伸ばしていては大変なことになってしまいます。「また食べちゃった……」を事前に予防するために以下の4つで対抗しましょう!
1:空腹で買い物に行かない
仕事帰りに空腹で買い物に行って、いつの間にか必要のない物まで買ってしまった……なんて経験がある人は多いはず。“空腹”はあなたの判断力に大きな影響をもたらします。空腹であればあるほど、カロリーの高い物を好んで買ってしまいがち。ヘルシーなものをチョイスしたいのなら買い物は食後にまわしましょう。
2:買い物リストを作る
ショッピングの最中に何を買おうかしら……とお店の中を歩いていると、目に入るのはお砂糖がたっぷりかかった美味しそうなドーナッツや、新しく発売されたポテトチップス……。ジャンクフードは絶対に買わない自信がある方は別ですが、筆者のように意思の弱いあなたはそもそも見るべからず! お家を出る前に何が必要なのかをリストにして、必要なものだけを探すようにしましょう。小さめの買い物バッグを持って出かける、徒歩で買い物に行くのも(たくさん持って帰れないので、ムダ買いが減ります!)おすすめです。
3:食事の前に温かいお茶を飲む
お腹がすいている時には、揚げ物やクリームなどこってりしたものが食べたくて、飲食店選びもカロリーが高いものを置いているお店になりがち。そんな状態でお店に入れば、脳のプログラムに従ってカロリーが高いメニューを選ぶ結末になってしまいます。空腹で「何を食べようかな~」と考える時には、まず自販機で飲み物をゲット。温かいものを飲むと空腹感がまぎれ冷静な判断力を取り戻すことができます。
4:食事の時間をバラバラにしない
お腹がすいている時には、カロリーの高いメニューを選んでしまいがち。食事と食事の間が長く空いてしまえば、それだけぶん不健康なチョイスをしてしまいます。仕事が長引いて食事の時間が遅くなりそうな時には、軽食を挟んだり食事の感覚が空きすぎない工夫をしてみましょう。