食事も見た目が大事! 視覚に訴えて食欲をかしこくコントロールする方法
そんなにお腹が空いているわけではないのに、ついついお菓子に手が伸びてしまう、友だちと喋りながら、ポテトチップスをひと袋平気で空けていた……、なんてことが誰にでもあるはず。でもこのようにダラダラと食べ続ける習慣が、ダイエットにとっても大敵なのです。これを抑えるには、食べものの見た目を重視して心理的に食欲をコントロールすることが有効です。そこで今回は食欲を抑える視覚効果という点から、覚えておきたいポイントをまとめてみました。
ポイント1:大きいお皿より、小さめのお皿でボリューム感を演出
おかずを盛り付けるお皿は大きいものより、小さめのものを。同じ量でも小さいお皿にのせたほうが、ボリューム感が出てたくさん食べた気になります。
あるアメリカの実験では、以下の2種類の丸いお皿を使って、人々の食べる量を比べてみたところ、
・直径12インチ(30cm)
・直径10インチ(25cm)
小さいほうのお皿が食べる量が22%も少ないという結果がでました。たった5cmの違いですが、心理的な効果はなかなか侮れません。
ポイント2:青いお皿で食欲を抑える
レストランでは白いお皿が定番。お料理を美味しく見せるカラーなのですが、ダイエット的には青、それも濃い目のお皿を使ったほうが視覚的に食欲を抑える効果があるので向いています。夏の暑い時期、見た目も涼やかな青の食器類は食事タイムを爽やかに演出してくれるので、ぜひ取り入れてみて下さい。
ポイント3:お菓子はなるべく“見えない”ように
クッキーやチョコレートが、透明な瓶と不透明な瓶に入っていたら、どちらのほうが食欲を刺激するでしょうか。じつは透明な瓶に入って中身が見えるほうが、脳に“もっともっと食べよう”というシグナルを送って食べ過ぎを招いてしまいます。お店などではガラスの瓶にオシャレにディスプレイされていますが、それも“こんなに美味しいよ、まだまだあるからどんどん食べて”というメッセージが暗に込められているのかもしれません。ですから、お菓子はその時食べる分だけを出して、あとは視界から遠ざけるのがベスト。見えるところにあると、ついつい手が伸びてしまうのは人間の本性です。
ポイント4:盛り付けを美しくこだわる
ただどかっとお皿に盛られるより、色や形を意識してきれいに盛り付けられたほうが、食べることにも感謝できますよね。そこから一口、一口、大事に味わって食べるようになります。すると自然に“マインドフル”な食べ方に。マインドフルとは、ひとつひとつの動作に意識を集中し、丁寧に行うことを意味します。海外では“マインドフル・イーティング(食べ方)”としてダイエットのキーワードにもなっているほどです。しっかりと味わって、食べる、なんでもないことのようですが、実はそんなシンプルなことが食べ過ぎ防止につながる大切なことなのです。
参考記事(海外サイト):Can't stop snacking? Try putting the candy in an opaque jar: How the presentation of food affects how much of it we eat