ストレートパーマが健康に悪影響を及ぼすって本当?
美容院であたりまえのように施術されているストレートパーマ、じつはこれが健康にダメージをもたらす危険性があると、アメリカの政府機関が発表しています。
とくにジェニファー・アニストンなどセレブたちの愛用品として有名になった”ブラジリアン・ブローアウト”というブランドなども、髪のボトックス、100%天然成分配合と謳っていても、健康を損なう作用があるとして警鐘をならしています。
とりわけ問題視されている成分がホルムアルデヒドと呼ばれるもので、ヘアケア商品やストレート剤によく使用される材料のひとつです。
美容師などから多数のクレームを受けて、アメリカ政府の労働安全衛生局(OSHA)が調査をしたところ、ヘアストレート製品を多用する美容院内の空気中には、ホルムアルデヒドがかなり危険な高濃度で検出されたといいます。
さらに、問題なのは、“ホルムアルデヒドを含まない”と表記されている製品を使用しているサロンでも高濃度のホルムアルデヒドが検知されたことで、生産者側の社会的責任も大きく問われることになりそうです。こうした製品を日々使用している美容師やお客の間で、鼻血や目の炎症というアレルギー反応が出ていることも確認されています。
多くの国々や科学機関では、ホルムアルデヒドを発癌性物質と認識していますが、アメリカ連邦政府はまだこれを認めておらず、規制されていないのが現状です。
労働安全衛生局(OSHA)の次官補、デービッド・マイケルは、とりわけ仕事でこうした製品を扱うことが多い美容師たちに、”知らないうちにホルムアルデヒドを含む製品を扱って、危険にさらされている可能性が高い。美容院経営者たちはこうしたリスクをよく認識し、従業員が安全に仕事ができる環境を整える必要がある”と注意を促しています。
美容院で使用されるヘアケア製品に含まれる危険物質は、ホルムアルデヒドに留まりません。メチレングリコール、ホルマリン、メチレン酸化物、パラホルム、ホルム・アルデヒド、オキシメチレンなど多数あります。
労働安全衛生局(OSHA)はこうした物質を含む製品を使用しないよう呼びかけていますが、原材料すべてをラベルに明記することは法律的に義務付けられていないので判断が難しいのが現状です。
美容師さんたちにこれだけの危険性がある製品を、私たちが使い続けて本当に大丈夫だといえるでしょうか。やはり、自分の身は自分で守るべきもの、美容院に行っても、ストレートパーマに関する刺激の強そうな薬剤、製品はなるべく避けたほうが良さそうです。