ナマ足風美脚が手に入る?!ジワジワ流行中のストッキング人気に迫る!
「おばさんっぽい」というイメージのストッキングが今、ジワジワと流行している。
10年程前に流行した“生足ブーム”により着用率が低下していたが、そのブームを知らない10代後半~20代前半をターゲットにしたストッキングが続々と発売され、売れ行きも好調だ。
長らく続いた冬の時代・・・ストッキングを脱ぎ捨てた女性達
1980年代末のいわゆるバブル期、ボディコンブームで需要がピークに達したストッキング。
不遇の時代の始まりはバブルの崩壊。ブームだったボディコンを女性達が着なくなり、カジュアルな服装にシフト。職場でも女性社員の制服を多くの企業が廃止し、パンツルックなども一般的になった。その結果ストッキングを必要とするシーンが大幅に減ってしまったのだ。
その決定打となったのが1995年の生足ブーム。女性が素足で外出や通勤をするようになり、女子高生の間ではルーズソックスが流行。冬でも生足が当たり前になった。ストッキングは職場など「オン」のイメージが強まり、「オフ」のファッションでは敬遠された。その後、網タイツや柄タイツ、レギンス、トレンカと次々と足元のおしゃれの流行が巡る中でもストッキングが顧みられることはなかった。
K-POPアイドルに憧れる女子多数!で再び注目を浴びるストッキング!
レギンスや厚手のタイツの流行はストッキングを益々過去の産物へと押しやろうとしていたが、一方で足を隠す術を知った女性達がその上に着る丈の短いワンピースやショートパンツをこぞって着るようになったことがストッキング復活の伏線となる。
2010年前後にKARAや少女時代などミニのワンピースやショートパンツを身にまとい、“素足風”の美脚を強調するK-POPアイドルが台頭。これに憧れる若い女性が増えるのと同時に、レギンスなどで脚を隠すことが「ダサい」という意識が芽生える。
「ショートパンツで脚を見せたい」という願望は膨らむが、「素足を見せるのは恥ずかしい」。今の若年層が思春期の頃は大人がレギンスなどで素足を「覆う」ファッションの全盛期であったことも背景にある。こうした女性達が“素足風”に見えるストッキングに着目したとみられる。
安くて機能的でおしゃれ!最近のストッキング事情
ストッキングが流行している理由のひとつにその値段の手頃さがある。ファストファッションになじんだ今の10代~20代は高いものには興味が出ない。その点、ストッキングは発売当時から1足350円~100円という水準は変わっていない。
また、脚を引き締め、より美脚に見せてくれる着圧タイプ、透明感のある素材で肌や脚の形をきれいに見せるタイプ等美脚機能が向上した商品や抗菌消臭加工、紫外線カット機能を持つ物など機能性もどんどん向上している。
おしゃれに抜かりもない。アンクレットを着けたようなビジュー使いやタトゥー風の柄等、透け感を生かした多彩な色柄が種類豊富に発売されている。
デザインの種類も豊富でより自然でヌーディーになったストッキング。各社様々な特色のアイテムをリリースし、今後さらなる商品開発が期待できる。これを機に、スッキングを見直してみてはいかがだろうか。
ライター:森田文菜東京都在住、スタイリスト。主にタレントさんのメディア出演時のスタイリングを手掛ける。また1児の母として絶賛子育て中!!!