彼は本当にデキる男?チェック場所にオススメなのは「純喫茶」な理由
彼と発刊から8年経った今でも、“男選びの名著”として名高い『喫茶店で2時間もたない男とはつきあうな!』(齋藤孝・倉田真由美著)は女子がバイブルとすべき一冊。教育学者・作家・明治大学文学部教授の顔を持ち、コミュニケーションに関する著作も多い齋藤氏、「だめんず・うぉ~か~」で一世を風靡し、コメンテーターとしても活躍中のくらたま先生との共著とあって、この中身は最強。
内容としては「喫茶店で2時間も話が持たないような男とは付き合ってもどうしようもない」ということが、ひたすら論理的に書かれていて納得せざるを得ません。もちろんそういったコミュニケーション能力をチェックするのも大事ですが、ここへさらに幅広い意味での「価値観」をウォッチすることも追加したい。方法は簡単。ただの喫茶店ではない「純喫茶」へ行けば良いのです。
▽ 喫茶店で2時間もたない男とはつきあうな!(齋藤孝・倉田真由美著)
純喫茶とはどんなところなのか
純喫茶とは、酒類を扱わない純粋な喫茶店のこと。神保町や渋谷の奥地などに多いです。現代的の一般的なカフェとは異なり、来店する人も比較的年齢層が高いのが特徴。特におじいさんをよく見かけます。コーヒーやケーキの味は確かですが、最新の洒落たメニューなどは置いておらず、静かにほっと落ち着いた贅沢な時間を過ごしたい人向けのお店。そんな純喫茶で気になる男性のコミュニケーション能力だけではなく、所作や価値観をチェックするためのリストは以下。
1、カップをそっと置く
丁寧な動きができるかをチェック。そもそも純喫茶はひっそりと静か。通常のカフェとは異なり騒がしい人はいません。カウンター席で本を読む人、物思いに耽る人、テーブル席で顔を寄せて語り合うカップルなど、皆トーン抑えめの中、カウンターでコーヒーの準備をする音だけが響きます。そのように明らかにしーんとした中、持ち上げたカップをガチャンとソーサーに戻すのは非常識かつかなり耳に障ります。適切な行為を適切なシーンでできないということになって、品性を疑います。それができないと、付き合っても丁寧に扱ってくれない可能性大。
2、荷物が邪魔ではないか気付く
気が利くかどうかをチェック。もともとそれほど席数のないのが純喫茶。人気店だとすぐいっぱいになり、カウンター席で人が隣り合います。カップルで行ってもテーブル席ではなく、カウンター席に通されることも。かなりキツキツな状態なので、端以外の席に座るだけで苦労することも。隣の人は毎回椅子を寄せたり、必要であれば荷物をどかしたりすることが必要。細やかさがあれば、毎回隣に座ってくる人との距離や、荷物の邪魔加減に気付き、隣の人を思いやった行動を即座にしてくれるはず。それができないと、付き合っても紳士的な行動などしてくれない可能性大。
3、声のボリュームを意識できる
空気が読めるかどうかをチェック。静かな純喫茶ですが、確かに語らっている人もいます。本当に「語らう」という言葉がふさわしいくらいに喋るではなく、トーンを落として丁寧にストーリーを紡ぎ出している感があるのです。いくらラブラブっぽいカップルであっても、それはできています。それだけ常識人しか純喫茶に通わないのではないか、という仮説を立てたいほど。しかし周りが見えていると、それに合わせていくら興奮する熱のある話であっても、控えめな声で語ってくれるはず。それができないと、付き合っても常に場をわきまえない声で騒ぐ可能性大。
4、話が続く
酒抜きでも楽しい人であるかをチェック。純喫茶にはアルコール類が一切ありません。大人の男女はえてして、コミュニケーションを取るとき、酒に頼るふしがありますが、純喫茶においてはそれは一切通用しません。コーヒーと水だけで勝負するしかないのです。本当に中身のあるおもしろい人物でなければ、距離を縮めていく中で「この人魅力的だな」と女子に思わせられないはず。シラフかつサシでの1on1コミュニケーション能力が求められる場。ここで楽しませてくれる男子は本物。それができないと、昼間はつまらない男で、付き合っても夜しか楽しめない可能性大。
価値観が合わないと、長く続かないものが恋愛ーー。ちょっとした所作や態度などから、価値観のベースとなるものは見えてきます。付き合う前に価値観を含め、コミュニケーション能力をチェックしたいなら、まずは純喫茶へGO!
ライター:池田園子