結婚の謎! 夫より妻のほうが離婚したがるパターンが多いのはなぜ??
「結婚はするよりも、続けるほうがはるかに難しい」という名言(?)があるのかどうかわかりませんが、でも真実をついていることは確かだという気がします。結婚生活を続けるのが難しいのはお互いの努力不足なのか、あるいは人間は変わっていく生き物だから仕方のないことなのか……。
妻のほうが離婚したがるパターンが多いのはなぜ??
そしてどうやら離婚を切り出すのは妻のほうから、ということが多いようです。筆者のまわりを見ても、不満を貯め込み、離婚を決断したのは妻という場合が圧倒的。同じ女性からすると、どうしてそうなってしまったの?? という思いと、自分もそうなるかもしれないという漠然とした不安が混ざっている気がします。そこで今回は、なぜ夫より妻のほうが離婚したがるようになってしまうのか、考えてみました。
女性のほうが人間関係に敏感で、気持ちのすれ違いに気づきやすい
失業・浮気・嫁姑トラブル……目に見えやすいトラブルがない限り、自分たちはうまくやっていると考えがちな夫たち。でもそれに比べ妻は夫婦間に生じつつある溝や気持ちのすれ違いに敏感です。それは女性のほうが人間関係について共感力が高く敏感で、自分だけでなく、相手の心理まで分析したり、深読みしたりしようとする習性があるからかもしれません。
自分自身の夫に対して冷めていく思い、あるいは夫の自分に対する無関心や愛情の低下、それらを敏感に感じとり、深く思いつめることがよくあります。
妻、母、嫁……完璧にこなそうと頑張りすぎて、燃え尽きてしまう
いくら男女平等になったとはいえ、女は結婚すると暗黙のプレッシャーに日々さらされます。「妻として、母として、嫁として」……
・ 自分はこれらの役割をうまくこなしているだろうか
・ 周囲(夫、子ども、義理の両親、親戚、あるいは社会)からの期待に応えているだろうか
SNSではこれらをなんなくこなし、社会でも活躍する女性たちの暮らしを簡単に垣間見れることも、自分自身へのハードルを必要以上に高くしてしまう原因でしょう。それに対して夫たちのほうはどうでしょう? 「夫として、父として、婿として……」自分の生き方や日常を日々ふり返る人はどれくらいいるでしょうか。もちろん、きちんと考えられている人もいますが、一般的に考えてみると妻よりもはるかに少ない気がします。日々心のなかを占めているのは仕事のことが大半、という人が大多数。
でも今や共働き夫婦が多い世の中、共働きの妻は仕事でのプレッシャーに加え、こうした悩みも抱え込んでしまいがち。その結果、ある日突然たまらない疲労感や虚しさを感じて、“別れたい”という衝動に駆られることも珍しくありません。
「夫から必要とされてない」と感じると、関係修復が難しい
じつは心理的にはこれが一番大きな理由といえるでしょう。どんなに経済的に苦しい状況になっても、夫が自分に感謝し、愛され、大切にされているという実感さえあれば、妻は大抵のことは耐えようとするし、むしろそれを生きがいとすら感じることもあるでしょう。
でも夫が自分の存在をもはや当たり前のことと考え、感謝もしない、無関心・無感動だったりすると、妻としては「私はどうしてこの人と一緒にいるのだろう」と思ってしまうのです。生活のため? 子どものため? それとも世間体をはばかって?? そんな思いが募ってくると、もう関係修復できないくらい気持ちが離れていってしまいます。
結婚生活というのはやはりお互いの努力なしには成り立ちません。記念日や誕生日を祝ったり、普段から会話やコミュニケーションの時間をとるようにするなど、地道な努力があってこそ、安定した結婚生活を築けるのではないでしょうか。