東大男子の恋愛事情 3~モテ期バブルに乗れない組の苦悩と、乗った組のジレンマ

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2016.02.10.Wed

東京大学法学部を卒業した筆者が、学生時代からアラサーの現在に至るまで身近に見聞きしてきた東大男子たちの恋愛事情を追う本連載。今回は、アラサーでバブル並みの価値高騰を迎えた彼らのそのあとを紹介する。

▽ 前回はコチラ

モテ期バブルをむかえた東大男子の三大行動類型

女性たちのニーズの変化により需給バランスがくずれ、アラサーでバブル並みのモテ期を迎える東大男子たち。この時期の東大男子を3つにわけると、下記のようになる。

1: 冷静に「これぞ」と思った女性と落ち着いて付き合い、結婚していく
2: 価値高騰に舞いあがり、にわかチャラ男になる
3: バブルの波に乗りきれない

1は、そのまま。2は、前回の連載で書いた通り、恋愛に関して人間性がダダ下がりする。
そして注目すべきは、じつは3である。前回、「仕事に打ち込み過ぎて恋愛そっちのけの人も多い」と述べた。彼らはまさにそのままバブル期を迎えてしまった男子たちだ。彼らも、1や2の男子たちと同様に、バブルを迎える。合コンや紹介の話はくる。そして、人間として悪い人ではない。

バブルの波に乗り切れない組の苦悩

ただとにかく恋愛に慣れていないがゆえに、女心を致命的にわかっていない。合コンの場で相手の好意のサインをキャッチできず、自分の好意をどうしめしていいかもわからない。連絡先交換まではこぎつけても、忙しさと不器用さゆえなかなか自分からデートに誘わない。
運よく女性から誘われても、女ウケのよいレストランは知らないし、デートのさいのオシャレの仕方もピンとこない。奇跡的にお付き合いに発展しても、連絡の頻度がわからない。彼女のことは好きだけど「忙しさにかまけて放置してはいけない」という概念がはなからないため、見事に悪気なく放置しフラれる。
気のきいたセリフを言えず、フラれる。結婚に対する願望もないわけじゃないけどポワンと漠然としているため、しびれをきらした彼女にフラれる。しかし繰り返すが、「いいやつ」ではあるのだ。友達には好かれているし、仕事もまじめにする。好きになったら一途で浮気願望もない。
これを何度か繰り返すと、さすがに本人たちも「なぜ自分はうまくいかないんだ」と苦悩し始める。悪気はない、でもなぜかうまくいかない。彼らには、人気恋愛コラムニスト・ファーレンハイトさんのブログを3年分はさかのぼって熟読してほしいとつくづく思う。おそらく良い夫になるポテンシャルはじゅうぶんにもっているのにもったいない。
この組は、そんな彼らのウブさと不器用さと心根の良さを理解し、自らがんがん引っ張っていってくれる女性に出会うと一気にうまくいく。デートも「ここ行きたい」と女性が提案し、服装も彼女好みに改造し、「さびしいからちゃんと連絡して」といえば案外柔軟に彼らは変わる。結婚も、彼女のほうから「そろそろ考えない?」と提案するくらいでちょうどいい。そういうお付き合いが嫌でない女性には、不器用なままきてしまった3の東大男子がおススメだ。

舞い上がった彼らを襲う、ある“ジレンマ”

2の彼らも、ただひたすら舞い上がっているだけではないらしい。激務で疲れて帰った夜、友人の結婚式に参列した日――。「やっぱり自分も結婚したい。落ち着きたい」と思うのだそうだ(一部独身主義者は除く)。そして飲みながら私(既婚)に問う。

A氏: やっぱりさ、いい子から結婚していくのかなぁ? 同窓会すると結構みんな人妻じゃん。

吉原: いや、結婚自体はご縁だから、いい子からってことはないでしょ。実際あの子もあの子も綺麗で性格いいけど独身じゃん。タイミングはそれぞれだよ。

A氏: そっか。そうだよね。

吉原: うん、でも、男女ともに単純に独身の数は減るよ。

A氏: そうなんだよ! やばい、迷っているうちに選択肢が減っていく……!

まさに、このジレンマにおちいるらしい。まだまだモテるし、選べる側だから年貢をおさめたくない。もっといい子がいるかも、と欲もでる。でも、そうこうしているうちに独身女性自体が減る。――決めるべきか、決めざるべきか、それが問題だ。なんて書くと格好良さげだが、にわかチャラ男のたわごとだ。

▽ 次回へと続く

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記事を書いたのはこの人

Written by

吉原由梨(ヨシハラ ユリ)

東大法学部卒業後、外資OL、秘書職を経て、現在は都内で夫と二人暮らしのフリーライター。30代初級者。
趣味は読書、グルメ、美容と健康の研究、マッサージ巡り、人間観察etc.
自身の経験や思索、あとは好奇心の赴くまま、幅広いジャンルのコラムを書いていきます。
Twitter:@yuriyoshihara
ブログ:http://yuriyoshihara.blog.jp 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子