女の浮気心を紐解く。本命彼氏は「ご飯」、浮気相手は「カルパッチョ」?

女友達の一人に、長く付き合う彼氏がいるまま、いろいろな相手と浮気をしていた子がいます。いまやすっかり落ちつき、ステキな旦那さまと平穏で幸せな日々を送っていますが。


「ご飯がないと生きていけないけど、たまにはカルパッチョも食べたい」

そんな彼女に、「彼氏がいるのになんで別の男が必要なの?」と友人の一人がきいたときの彼女の答えが、「ご飯がないと生きていけないけど、たまにはカルパッチョも食べたい」。なるほど、と思いました。
日本人の多くは、主食はご飯です。彼女は白いご飯が大好きで、体調がいいときも悪いときもおいしく食べられ、ほっと落ちついた気分になれるご飯がないと生きていけないといいます。でも、いつもご飯中心の和定食ばかりじゃちょっと飽きる。ジャンルの違うもの、こじゃれたものが食べたい気分になる。そんなとき食べたい料理のわかりやすい例がカルパッチョだと。つまり、「本命の彼氏=ご飯」で、「浮気相手=カルパッチョ」なのです。
彼女の言葉を翻訳すると、「安定感と安心感のある本命の彼氏がいないと生きていけないけど、たまにはちょっとタイプが違って刺激のもらえる人とも遊びたい」ということです。

たとえ通りの、彼女をとりまく男性たち

その言葉のとおり、彼女の本命の彼氏はやさしくて穏やかな性格、就職先も超安定企業、彼女のことが大好きでたいていのお願いはきいてくれる人でした。自由奔放・強気なようで、繊細なところのある彼女は、彼の存在にずいぶん助けられていたよう。将来も考えていました。
そして浮気相手、つまりカルパッチョさんは、遊び上手で楽しそうだけど、話をきいているだけでも「それは、本命で長く付き合うにはきびしいね……とくに結婚とか考えるとね……」と思うような安定感に欠ける人が多かった気がします。(カルパッチョがお好きな方、すみません。カルパッチョ自体を悪くいうつもりはないのです。私も大好きです。)

因果応報? よくない行いは自分に返ってくる……

でも、彼女のいまの旦那さまはその当時の本命の彼氏ではありません。当時の本命の彼とは、もうずいぶん前に別れてしまいました。彼の方から別れを切り出されたそうです。そのときの彼女の意気消沈ぶりは半端なものではありませんでした。もう長年付き合っていて、自分のことを大切にしてくれて、就職先もきまっていて、彼女の頭のなかではもうどこの社宅に住んでどう生活するかまでシミュレーションがすんでいました。そんな人にふられてしまったのですから、それは落ちこみますよね……。フラれた理由は、浮気がばれたとかそういう理由ではなかったのですが、筆者は慰めながらも「ちゃんと大事にしないからだよ……」とついいってしまいました。
スピリチュアルな話をするつもりはないのですが、ある程度因果応報というか、遊び心とはいえ相手のことを裏切っていた行動が自分に返ってきてしまったのかなと、そんな印象をうけました。いまでは彼女自身も幸せですし、元彼氏さんもご結婚されたそうで、お互い幸せでなによりです。

浮気心を実行に移すのはやはりおススメしません! カルパッチョが食べたくなったら……彼と普段と違うことをして楽しむとか、女友達と妄想飲み会でもして解消しましょう!!
「ないと生きていけない」ご飯は、なくしてから気づいても遅いです。くれぐれも大切に。

2015.09.01

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記事を書いたのはこの人

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Written by 吉原由梨(ヨシハラ ユリ)

東大法学部卒業後、外資OL、秘書職を経て、現在は都内で夫と二人暮らしのフリーライター。30代初級者。 趣味は読書、グルメ、美容と健康の研究、マッサージ巡り、人間観察etc. 自身の経験や思索、あとは好奇心の赴くまま、幅広いジャンルのコラムを書いていきます。 Twitter:@yuriyoshihara ブログ:http://yuriyoshihara.blog.jp 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子