この人はアリ? ナシ? 横並びデートのリトマス試験紙効果

まだお付き合いする前の男性と食事デートに行くとき、どんな席の配置で座るのが好きですか? 初デートならやっぱりむかいあうケースが多いでしょうか。もし、二次会に行く場合や2回目・3回目のデートなら、横並び席もしくはL字型ソファ席がおススメです。


どうして横並びかL字型?

理由1: むかいあって座るより緊張しない

やはり、あまり知りあってから日が経ってない場合や、日頃集団で会っている相手と二人きりで食事する場合は緊張するもの。むかいあうと目線と目線がばっちりあってしまいますし、視線のやりどころに困ることもあります。横並びであればときおり相手の方をむく程度ですので、緊張度が低め。リラックスして話すことができます。

理由2: パーソナルスペースに入りやすい

パーソナルスペース、という言葉をご存じですか? 簡単にいうと、人間が無意識に感じている「縄張り」のようなものです。たいして親しくもない、心を開いていない相手にその範囲内に入ってこられると不快に感じます。諸説ありますが、具体的に友人・知人であればその距離は75㎝、恋人であれば45㎝といわれています。つまり、彼が45㎝よりも接近してくるかどうかで、あなたにどのくらい心を開いているかのひとつの目安になります。それと同様に、あなたも彼が自分の45㎝以内に入ってきたときドキドキするか、「え、嫌だ……」と思うかで、相手にたいする感情を自覚しやすくなります。
筆者は昔、とくになんとも思ってない男性と食事に行ったら偶然板張りに座布団の横並び席で、気がつくとどんどん相手の座布団がこちらに近寄ってきていました(恐怖!)。「お手洗い行ってくるね」とでもいって帰りたいくらいでしたが、さすがに思いとどまり、そのかわり相手がお手洗いに行っている隙に彼の座布団を30㎝むこう側にずらした経験があります。心のなかで「アウトー!」と叫びながら。テーブルを挟んでむかいあって45㎝以内に入るのはなかなか難しいですよね。ですから、横並びやL字型がおススメなのです。

理由3: 相手の「匂い」がわかりやすい

こんなことをいうと「変態?」と思われるかもしれませんが……筆者は相手の「匂い」で相性を確認する習慣があります。もちろん、性格や容姿や価値観、一緒にいて楽しいかなど理性や感情で判断する部分がほとんどですが、人間も動物です。本能的な直観も大事です。以前の記事『もうその恋を終わらせたほうが良い瞬間』にも書きましたが、人間の匂いにはDNA情報がつまっていて、とくに首もとの匂いを心地よく感じる場合は遺伝子的にも相性がいいのだそう。逆に相手の匂いに嫌悪感を抱く場合は、残念ながらあまり相性がいいとはいえないかもしれません。
でもよっぽど強い香水をつけていない限り、近づかないと匂いはわかりませんよね(逆に食事デートでプンプン香水をつけてくるのはマナー違反です)。それが、横並びやL字型をおススメする理由の一つです。

リトマス試験紙のようなもの

以上3つのメリットをあげましたが、横並び席やL字型の席でデートをしてみるのは、お互いの気持ちを知るうえでも相性を確認するうえでも、リトマス試験紙のようなものです(リトマス試験紙って覚えていますか? 理科の時間に出てきた「酸性なら赤」「アルカリ性なら青」に変化する、シンプルな判定道具です)。案外こういう直観はバカにできません。ぜひ参考にしてみてください。

2015.08.03

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記事を書いたのはこの人

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Written by 吉原由梨(ヨシハラ ユリ)

東大法学部卒業後、外資OL、秘書職を経て、現在は都内で夫と二人暮らしのフリーライター。30代初級者。 趣味は読書、グルメ、美容と健康の研究、マッサージ巡り、人間観察etc. 自身の経験や思索、あとは好奇心の赴くまま、幅広いジャンルのコラムを書いていきます。 Twitter:@yuriyoshihara ブログ:http://yuriyoshihara.blog.jp 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子