ワンクール恋愛女の結婚道Vol.13 お小遣い制不採用! それでもお金が増える理由

恋愛がワンクール(3ヶ月)しか続いたことがない、恋愛コンプレックスの塊だった筆者。26歳のときに出会った男性と1年半の交際を経て結婚しました。結婚・恋愛に悩む方のサプリメントになるコラムをお届けします。


******

長い間「お小遣い制」は、子ども向けのシステムだと思って生きてきました。私がお小遣いをもらっていたのは、バイトが禁止されていた高校時代まで。それからは自分でお金を稼ぐようになり、しばらくお小遣い制について考える機会はありませんでした。

それから数年。社会人になり、既婚者の先輩方と話をするなかで、結婚すると再びお小遣い制に戻る人もいるのかと驚いたのを覚えています。

******

生理日・排卵日予測アプリ「ラルーン」が今年5月に行った調査「夫のお小遣い事情」からは、興味深いデータを読みとることができます。女性1,021人に「現在、夫が使うお金はお小遣い制ですか?」ときいたところ、「はい」(73.3%)、「いいえ」(26.7%)と、7割以上がお小遣い制を選択していることがわかっています。

ひと月あたりの金額で最も多かったのは「2~3万円」(32.7%)。続いて「1~2万円」(20.2%)、「3~4万円」(19.0%)で、お小遣いが「3万円以下」の合計は64.4%にも達していました。2〜3万円でランチや飲み会、書籍代など、やりくりするのは大変そうだな……と思いながら調査を眺めていました。

お小遣い制不採用、財布・銀行口座は夫婦別でもお金は貯まる

私がお小遣い制にピンとこないのは、我が家ではお小遣い制にしようと思ったことも、今後そうする予定もないからでしょう。相手が稼いだお金の使い道を他人がコントロールすべきではない、と考えています(常識の範囲を超えていたら話は別です)。

「お小遣い制にしないとお金が貯まらないのでは?」ときかれることもありますが、それはケース・バイ・ケース。そもそも私たち夫婦は財布も銀行口座もすべて別々。夫婦だからといって、財布や口座を共有化することに魅力を感じませんでした。「財布や口座を一緒にしよう」と提案されたこともなし。

お金に関するルールはシンプルで「家賃を半分ずつ負担する」のみ。月末になると、夫に10万円を渡します。自宅のインターネット料金やちょっとした日用品購入費を除き、光熱費や電気代、水道代、スマホ代、食費などは基本的に夫持ちです。

******

それぞれが稼いだお金は各自で自由に使います。夫も私も外食好きで、夫婦で行くことも、個別の友人と行くことも、もちろん一人で行くこともあります。書籍代も惜しまず使いますし、ファッションにも適度にお金をかけています。かなり自由。それでもお金は貯まります。

お互いの「お金事情」をオープンに公開する

お互いの収入や資産額を情報共有し合うことが、その大きな要因だと思います。私たちは財布や口座こそ独立していますが、お金にまつわる話題はふたりの間によく出てくるのです。昨年から個人型確定拠出年金や株式投資等を始めたのも、日々お金について話していたのがきっかけです。

昔は貯金だけして満足していましたが、それではお金も増えていかないし、あまり意味がないと気づいてからは、夫にいろいろと教わりながら、貯めたお金を増やす仕組みづくりをするようになりました。

確定拠出年金や株式投資、定期預金など、分散したお金を合計した資産がいくらあるのか可視化すべく、エクセルで管理してときどき夫と見せ合っています。

******

中には「夫(彼)の収入や貯金を知らない」という女性も少なくないと聞きます。でも、早いうちから話せる状態を作っておいたほうがいいです。いつか不動産を購入するとき、家族を増やすときなど、新たな決断をするときには常にお金が必要。お互いの資産状況を正確に把握しておくことは大事です。

夫婦でお金を増やす3つの心がけ

結婚したらお小遣い制にしよう、と決めなくてもいいと思います。私たちの心がけていることが少しでも参考になればと願い、ここにまとめてみます。

1.お金の話をする

私たちは交際中からお金の話をしていました。お金は人生の選択肢を増やしてくれる大事なものだからこそ、きちんと考えたいし話したい――ふたりともそう考えています。年収はどれくらいあるか、将来に備える&節税する目的で個人型確定拠出年金を始めたほうがいい、など自然と話題に出ていました。お金についてオープンに楽しく話せる関係作りをしておくことをおすすめします。

2.投資をやってみる

最近は株式投資や不動産投資について話すことが増えました。主に私が教わる形ではありますが……。利子なんて微々たるものですから、貯金をするだけではお金は増えません。万一失敗しても痛みがないよう、初期の資金は10万~100万円くらいと少なめでいいので、「資産運用のレッスン」として投資を始めてみると、少しずつわかってきますし、わずかに増えていくだけでも勉強になります。夫婦共通の話題にもなっていいです。

3.無駄づかいをしない

あたりまえの話ですが、私たちは無駄なものにはお金を使いません。私とすごしているとき以外の夫の支出は知りませんが、有意義なコト・モノに対してお金を使う人であると思います。

基本的に日本人はお金の話が苦手です。でも、夫婦間でお金や資産の話がしづらいと、後から揉めごとも出てきてしまいそう。お金について語る機会を意識的に設けてみてはいかがでしょうか。

2015.06.24

  • Twitterでシェア
  • f Facebookでシェア
  • B!はてなブックマーク

記事を書いたのはこの人

Avatar photo

Written by 池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子