ワンクール恋愛女の結婚道Vol.11 27歳で結婚した3つの理由
恋愛がワンクール(3か月)しか続いたことがない、恋愛コンプレックスの塊だった筆者。26歳のときに出会った男性と1年半の交際を経て結婚しました。結婚・恋愛に悩む方のサプリメントになるコラムをお届けします。
「どうして結婚したんですか?」「結婚する理由を聞いてみたいんです」。最近とある飲み会で年上の女性からふられた質問です。それまで「結婚を決めた理由」を言語化する機会はなかったため、これを機にじっくり考えてみました。
1.「結婚するなら彼しかいない!」と確信したから
自分の中で整理してみたところ、理由は大きく3つありました。1つめは「結婚するならこの人がいい!」「結婚相手はこの人でないと!」といった、彼をこよなく愛おしく思う気持ちがあったから。付き合って半年も一緒にいると、恋愛感情は愛情へと変化していきました。「ドキドキ感<安心感」といった形です。
「とにかく結婚したい!」「妊娠・出産のリミットを考えるとそろそろ結婚したい!」といった気持ちで婚活に励む人もいますが、そこでは「誰と結婚したいのか」が抜けています。私の場合は「彼と結婚したい」「彼以外との結婚は考えられない」という気持ちがありました。
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今振り返ると、交際一年で同棲を始めたことも、結婚を決める大きくな後押しになりました。同棲するのも初体験でしたが「この人とでないと共同生活は成立しないだろう」と確信したのです。
何よりも彼の「きっちりしていない」「口うるさくない」ところが、私にはしっくりきました。共同スペースに私物を広げっぱなしにしようと、掃除頻度が週一回だろうと、彼は文句や不満を言うことはありません。新たに買ってきた雑貨や家電を設置してもノーコメント。
友人夫婦の話を聞いていると「雑貨や家電を新たに買う場合、夫の確認・許可が必要」といったケースもあります。私は亭主関白っぷりを発揮されるとイラッとするので、そんな夫だと耐えられません。私たちの場合、家のことを丸投げしてくれる彼だからこそ、心地よく暮らしていけるのだと感じます。
2.「今以上にいいパートナーには出会わない」と判断したから
2つめは、2013年当時、彼以上にパートナーとして素晴らしい男性とはもう出会えないだろうと確信していたから。私は27歳で結婚相手を決めました。晩婚化が進む時代のせいか、周りからは「わりと若いときに結婚したんだね」と言われることも。確かに、厚生労働省の「人口動態調査」(平成23年)によると、平均初婚年齢は夫30.7歳、妻29.0歳なので、平均よりは早いといえます。
ただ、私は自分の価値を「今(27歳当時)がピーク」と認識していました。何か特別な才能があるわけでもなく、美人でもなく、めちゃくちゃ稼ぎがいいわけでもない、ごく平凡な女の代表みたいな私。年齢を重ねるにつれて、自然と価値を上げていくタイプではありません(もちろん価値を上げるための努力はしています)。
そのため、結婚話が盛り上がりを見せているタイミングで、結婚をFIXさせることは極めて賢い選択だろうと冷静に判断しました。
3.彼を支える「裏方」でありたいから
3つめは、尊敬している彼をかたわらで応援したいから。彼は経営者になって8年経ちます。経営という私がふれてこなかった領域、かつお金周りが極端に苦手な私にはできないことを8年も続け、社員をどんどん増やし、会社の業績を順調に推移させているのを見ていると、本当にスゴいことだと思うのです。
仕事の依頼も受けきれないくらいたくさんきているとききます。もうじき一緒にすごして丸3年になりますが、その間に多忙すぎて大変な時期も見てきました。別々に暮らしていた頃は「家事をする余裕もなさそうだから、なんとか手伝ってあげたい」と感じたことも。
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ともに暮らし始めてから、私が家事業務を自ら進んで100%巻きとっているのは、それもひとつの理由です。彼が仕事に注力できるよう、生活環境をできる限り整えておきたい。とはいえ、私もフリーとはいえ仕事量は多く、何もかも完璧にとはいきませんが、自分のできる範囲でサポートしたいと思います。
尊敬している相手に第一線で活躍し続けてもらい、その活動を継続してもらうためには、裏で支える役目が欠かせません。裏方の存在なしに開演できないのが“表側”の舞台。彼が余裕を持って表に出ていけるよう、私は裏方にいてサポートする人間でありたいのです。
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現在放送中のドラマ『恋愛時代』(読売テレビ系)で、満島真之介さん演じるヒロインの元夫・理一郎が話していたこんな言葉が印象に残っています。「はる(元妻)は、一度結婚という経験をともにした女性だから、特別な存在。他の女性とは違う」。
これ、すごく共感しました。私と彼も結婚という人生の一大プロジェクトを遂行した仲間。「付き合って1年半で結婚って順調だね」と言われることもありますが、結婚をライトに考えていたわけではありません。
この人と一緒に“結婚プロジェクト”を実行したい、という思いがあったわけで、彼は私にとってやはり特別な存在。こう胸を張って言える相手とともにいると、結婚を決めた理由を振り返って後悔したり、ブレたりすることはない――今はそう思えるのです。