「ふて腐れ女子」を今すぐ脱しよう! アリノママ精神は甘いって話

2015.03.23

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最近、自称完璧主義という方(仮名:サオリさん)と接する機会があり、お話をしていました。何を話してもネガティブに返す彼女に便乗して、何を話されてもポジティブな言葉で返答を続ける私。

サオリ:「どうせ私なんて、可愛くもないし、性格もよくないし……」
わたし:「大丈夫、サオリさんはとても可愛いし素敵だよ!」
サオリ:「そんなこと誰も言ってくれないし、私なんて愛されないし」
わたし:「わたしはそんなサオリさんのことも好きだよ!」

はたから見れば、宗教勧誘とか、いかがわしいマルチ商法ビジネスに勧誘している光景のようで異様だったと思います。どっと疲れました。サオリさんは自分を認めてほしくて、褒めて欲しくて言っていたのかはわかりませんでしたが、卑屈になられてしまうと聞いているほうはリアクションに困るものです。とはいえ、なんとなくサオリさんのなかに自分自身と重なる部分も見つけたりして。
Googirl読者のみなさんも「ふて腐れ女子」になっていませんか?


「自分なんかいなくても……」

サオリさんの言葉で目立ったのは「私なんていなくても」「私なんて必要ないし」といった卑屈な言葉。仕事や飲み会、イベントに行くときもそうだし、合コンに参加するときもそのスタンスを貫きます。自分のことを自分で肯定できないので、相手に肯定してもらうことで安心するという姿勢なのでしょう。
とっても面倒くさいし厄介です。「私なんていなくても」という言葉に対して「そうだよね」なんて返せる人はよっぽど無神経な人です。誰だってそんな無神経な人になりたくありませんから「ソンナコトナイヨ」という言葉で誤魔化します。ですが本音はこうでしょう。

「自分がいるだけで認めてもらえるようなスキルを磨かずに、何も努力せずに認めてほしいなんて甘っちょろいのよ!」

おそらくサオリさんはアリノママの自分(自信がなくて卑屈っぽい)を認めてもらいたいのでしょう。「私、自信がなくて卑屈っぽくていつも大丈夫だよって言ってもらわないと気がすまない女の子なんだけど、いいかな?」と相手に重くのしかかる人に対して「あなたが必要だよ!」なんて心から思う人は少ないはずです。

「女としてみてくれない」

また、サオリさんは恋愛もうまくいっていないようでした。なんでも「男性から女としてみてもらえない」そうです。そりゃあそうでしょうよ、と思ってしまいました。なんといってもサオリさん、部屋着のような恰好で都内に出てきているのです。髪の毛はひとつに束ねているし、服のボタンは取れているし、化粧っ気もありません。彼女が超絶ナチュラル嗜好であるならば何も思いませんが、そういったこだわりがあるのではなく単純に手抜きなのです。「きっとサオリさんのよさをわかってくれるいい人が現れるから焦ることないよ」と言ってしまいましたが、本音はこうでした。

「性別が女として生まれたからって、女として見てもらえるわけじゃないんだから! 女として見られるように最低限は努力しましょうよ……」

ボーヴォワールの名言にこんなものがあります。『人は女に生まれるのではない、女になるのだ』。ですが私はサオリさんにその言葉を言えませんでした。もしサオリさんが私よりもずっと年下で、前向きで、努力家であれば伝えられたかもしれません。けれどサオリさんはあまりにもネガティブで私が言っても彼女の心に届かないと思いました。きっと「この人も私のことを認めてくれない!」とふて腐れてしまうでしょう。

甘く優しい言葉を欲して相手に迷惑をかけないこと、そして相手のなまぬるい励ましの言葉におぼれないように気を付けたいものです。

2015.03.23

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記事を書いたのはこの人

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Written by 小林リズム

91年生まれのライター/コラムニスト。 IT系メディアの広告や編集者を経てフリーライターに転身。 育児系インフルエンサーとして「ゆるい育児」に関する話題を発信中。 コラムでは婚活・ママ・子育てのジャンルをメインに執筆。 ブログ:http://kobayashike.com/ インスタグラム:https://www.instagram.com/kobayashirizumu/ note:https://note.mu/uchidareiko