古今東西永遠のテーマです。なぜ嫁姑関係はこじれるのか??

2015.02.28

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古いようで実は今も変わらないテーマ、それが嫁姑問題。確かに昔ほど陰湿な嫁いびりは少なくなったかもしれませんが、たとえ同居していなくても距離感をはかるのが難しかったり、相手の一言に心を傷つけられたりすることがよくあります。今はお姑さん側もだいぶ気を使ったり、息子夫婦に余計な干渉はするべきでないと考えたりする方も多いようですが、それでもさまざまな軋轢はなくなりません。それはどうしてなのでしょうか。じつはそこには避けようのない根本的な意識の違いが関係しているようです。


“嫁はアドバイスを必要としている”と親切心を発揮する姑

手塩にかけて育てた大切な息子と結婚した女性が嫁、だからこの夫婦の生活がうまくいくように自分も何らかの形で関わり、手助けしたい、そう考えるのが姑マインド。けっして大事な息子を自分から奪った嫁が憎い、やることなすこと全て気に入らないというわけではないようです。そこでついつい“嫁は自分からのアドバイスを必要としているだろうし、喜んで聞いてくれるだろう”という余計な親切心を発揮してしまうことが多くなるのです。家事のやり方、家計のやりくり、子育てのヒント、みな自分の体験から得た貴重なアドバイスばかり、かならずや息子夫婦にとってもためになるであろう、感謝されるだろうという思いで、あれこれ口を出したくなってしまうのです。

姑のあらゆる言動が余計な干渉としか受け取れない嫁

嫁にとって家庭とはまず夫と自分がつくりあげていく、世界にたったひとつのユニット。そしてどのような家庭を築いていきたいか、嫁は自分なりのビジョンをはっきりと持っているはずです。働き方のスタイルや家事や子育ての役割分担、どれもこれもゼロから夫と相談しながら作っていく“私たちの家庭”。それなのに夫の母という立場で、姑が上から目線であれこれと口を出してくるのは、余計な干渉としか受け取れないのです。
それに姑の時代と現在では世の中の価値観やライフスタイルも大きく異なっており、アドバイスも時代錯誤となりがち。“なるほど! ぜひ見習ってみよう”と思えるアドバイスはなかなか無いだけに、余計フラストレーションとなってしまいます。もちろん姑にはそのやり方があっていたのかもしれませんが、だからといってそれが私たち夫婦にあてはまるわけでもないし、目指そうとも思わない。そう考えだすと、姑の親切心による“アドバイス”も単なる有難迷惑となってくるのです。

嫁姑がお互いこのようなマインドでいると関係は平行線をたどるばかり。どちらかが割りきってしまえば大きな波は立たないのかもしれませんが、なにかをきっかけに関係がこじれてしまうと、その修復はかなり難しそうです。

離婚リスクが20%高くなる!?

2012年アメリカの心理学者グループが発表したある社会調査では、夫の両親との関係が密接だと妻が感じている夫婦は、離婚リスクが20%高くなるという結果が出ていました。夫たちが比較的サバサバと妻の両親と付き合うのに比べ、妻は舅姑からのコメントひとつひとつにも気を使ったり、何か自分に落ち度があるのではと深読みしてしまいがち。そうした心理が夫婦関係にも暗い影を落とすこととなっているようです。しかし、姑も嫁も、いずれもけっして“仲たがいしたい”と最初から思っているわけではありません。なによりも適度な距離感をキープすること、それこそが関係円満の秘訣と言えそうです。

2015.02.28

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。