テクノロジー依存の副作用?? 「恋人と常につながっていないと不安症候群」が増えている??

2015.02.06

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本来私たちの生活を豊かにしてくれるはずのテクノロジー、それなのに実際は人間のほうがそのテクノロジーに翻弄されていることがよくあります。ケータイ、スマホの急激な普及もそのひとつでしょう。いつでも、誰とでも、すぐにつながる、というのはとても大きなメリットですが、それと同時に少しでも連絡が遅れたり、つかなかったりすると、とたんに不安や疑心暗鬼に陥ってしまうことが増えてきました。
こと恋愛に関してはとくにその傾向が強いみたい。“彼氏/彼女からのレスが少しでも滞ると、もう不安で何も手がつかない”なんて気分になったら、あなたはもう「恋人と常につながっていないと不安症候群」になっているかもしれません……。


1時間おきに恋人から連絡がなければ不安!?

イギリスでは大人2,000人を対象とした調査から、こんな実態が浮かび上がってきました。

・恋人やパートナーからは1時間おきに連絡が欲しいと感じる……6人に1人
・1日に数回は、恋人やパートナーと何かしらのかたちで連絡を取りたい……40%

1時間おきにコンタクトをとる、とはもはや“業務連絡”のような感じがしますが、それくらいの頻度でのコミュニケーションを求める人もいるというのは覚えておいた方が良さそうです。
また2つめの“何かしらのかたち”というのはもちろん、電話やメールをするというダイレクトなやり取りだけでなく、FacebookやTwitterなどSNSでのやりとりを含めます。スマホのおかげで簡単に繋がれるようになった結果、常に恋人と何がしらのやり取りをしていないと不安になってしまうという心理は、逆にいえば、つながることが可能だからこそ、“恋人なんだから連絡してくるべき、あるいはレスをするのが当たり前”という意識が強くなってしまっているのかもしれません。

テクノロジーで恋愛の質は下がった!?

かつて“会えない時間が愛を育てる”なんて言葉も聞かれましたが、現在のような時代にとっては完全に時代遅れ。簡単にリアルタイムでつながることができ、相手の状況も確認できるなら、相手のことを深く思いやったり、思いにふける暇すらなさそうです。
また、もはや過去の遺物となりつつあるのが“ラブレター”。相手になかなか直接電話をするのが難しかったり、お金もかかったりした時代、恋人たちは直筆ラブレターで思いのたけを打ち明けあっていました。頭の中でまとまった文章を考え、それを自ら書き出すというのは、じつはかなりの労力と時間、そしてセンスが必要とされます。そんなプロセスが可能なのも、相手に思いを伝えたいという真っ直ぐで強い気持ちがあればこそ。書くことを通じて、自分の気持ちを反芻したり、相手に対する思いを再確認したり、そんな感情の動きがまた恋愛に深みを与えていたようにも思えます。手紙を出し、そして返事が返ってくるまでの時間もとても長く感じられたことでしょう。
今はそんな悠長なことをしなくても、パッと送信、そしてLINEなどであれば“既読”かどうかまですぐに分かってしまう時代です。そして既読になっているのに返事がすぐに来ないと、またヤキモキしたり……。

テクノロジーのおかげで生活は便利になりましたが、恋愛に関してはいい影響ばかりではないようです。あまり依存しすぎないよう気をつけたいですね。

参考記事(海外サイト):Have mobile phones turned us into a nation of clingy lovers? One in six Brits are so needy they expect to hear from their partner every HOUR

2015.02.06

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。