「結婚すれば、幸せになれる」は結果論でしかないと悟れば、妙なプレッシャーは感じなくなる!

2014.11.23

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20代、30代の未婚率も上がっているなか、“婚活”という言葉もあるほどですが、そもそもなぜ多くの人が「結婚したい」、あるいは「結婚すべき」と思うのでしょうか。ちょっと気になったのでいろいろ考えてみました。そして思いついたのは、「結婚すれば、幸せになれる」と漠然と考えている人が圧倒的に多いのではないか、ということです。


周囲の“結婚=究極”の幸せという空気

素敵なチャペルでの結婚式、夫婦そろっての記念日ディナーデート、やがてかわいい子どもたちに恵まれる、たしかに結婚にはそんな明るく幸せそうなイメージがたくさんあります。それに女子にとっては、やはりいつか素敵な男性と巡り合って、恋に落ち、結婚するというのが幸せの王道のように感じられやすいのではないでしょうか。思春期に読むマンガ、そしてドラマや映画などの娯楽も、そんな“結婚=究極の幸せ”のメッセージをたくさん送っていると言っても良いでしょう。でもそんなメッセージを鵜呑みにして、また周囲の友だちがどんどん結婚しているから、というような理由で、「私も早く結婚したい!」と思うことがほんとうに正しいことなのでしょうか。

その結婚に努力や犠牲を払うだけの価値がある?

率直に言って、「結婚すれば、幸せになれる」というのは結果論でしかなく、全ての人が思う通りの幸せを手に入れているわけではないと思うのです。結婚して幸せを感じて生きている人はおそらく結婚をゴールとは考えず、むしろ結婚してからも相手と良好な関係を維持するために大変な努力をしているのではないでしょうか。ライフスタイル全般を相手に合わせたり、相手の親戚関係も背負い込んだり、自分が今まで抱いていた夢や希望をときには諦めたりすることも……。その努力はけっして無視できるようなものではないはずです。でも本人たちには、そうした努力や犠牲を払うだけの価値があると思って、相手と結婚という道を選択したのでしょう。
ところが“いずれ結婚したい”と思っている人の多くは、こうした結婚生活維持のために費やす努力や犠牲があることを、しっかりと理解していないことも多いみたい。より正確にいえば、“たしかに努力や犠牲も必要だけど、愛する人のためならきっと乗り越えられる”と楽観的に考えて、見過ごしてしまうのでしょう。あるいは“他の人はそうした苦労があるかもしれないけど、自分は絶対大丈夫”という根拠のない自信があるのかもしれません。

でもやはり、“結婚して幸せになりたい”と思うのはキケンだと思います。結婚すれば幸せが自動的に保障されるわけではありません。結婚して幸せな人もたくさんいますが、それは結果論に過ぎず、やはり自分を幸せにできるのは自分しかいないのです。そう考えてみれば、「○○才までに結婚したい」、「結婚している友だちが羨ましく見えて仕方がない」と思うのはあまり意味がないし、妙なプレッシャーを感じる必要もないような気がしてきませんか? いつ、だれと、どんな結婚をするか悶々と悩むよりも、今という時間を精一杯楽しんで生きるほうがずっと意味があるような気がします。

2014.11.23

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。