ムスクのすすめ ~色気を醸す、秘密の惚れ薬~

「あの子とっても美人なのに、どうしてモテないのかな?」
思わずそう思ってしまうような女性、皆様の周りにも一人や二人いらっしゃるんじゃないかしら? いやもしかして、あなたがそう思われているかも……!?
私たちは日々美しさを求めて自己を磨いていますが、残念ながら“美人=モテる”ではありません。
なぜなら、“モテる=女性らしい”は高い確率でイコールですが、“美人=女性らしい”とは限らないからです。
そしてその女性らしさには、色気も含まれると思うのです。
今回はその色気を醸し出すための一つの道として、ムスクをご紹介したいと思います。あの楊貴妃も愛用していたと言われる香料、ムスクに隠された秘密とは?


ムスクとは、つまり

ホワイトムスクやスキンムスク、クリスタルムスクなど、香水の成分記載を目にしたことはありますか?
ムスクは元々ジャコウジカから採取される香料で(※現在の香水は合成香料のムスクです)、鹿どころか人間さえもセクシーな気分にさせる不思議な力があることが古来より知られています。媚薬としても使われるほど、魅力的な香りなのです。
ちなみに男性の交感神経は、無臭の女性より香りを身に付けた女性が近くに来たときのほうが活性化するようです。となれば、香らせない手はありませんね!

ムスクの効果

ムスクの香りは「甘く暖かくゆったりとしている」と表現されることがあります。
色気とはゆったりと余裕を感じられるもの。せかせかそわそわと落ち着きがない様子は、どう見ても色っぽさはありません。
ロマンチックな夜にムスクを纏えば、いつもよりも仕草が柔らかく繊細になり、素敵な雰囲気の演出ができるかもしれません。
また、女性にムスクの香りを継続して長時間使用すると、特定の体内ホルモンのバランスが整えられ、結果的に肌も綺麗になるという発表もあります。色気も美貌も元々備わっている天性のものではなく、研究や挑戦や努力をした結果として身につくものなのです。

ムスクの香らせ方

露出が多いからセクシーというのが間違いであるように、いくら良い匂いだからといって香水を強くプンプンと漂わせてはいけません。
すれ違ったときや近寄ったときにほのかに香るその控え目な様子が、より色気を醸すのです。
香り初心者の方は、夜寝る前に部屋で焚くお香やアロマ、クローゼットのサシェなどから取り入れてみましょう。髪や服のかすかな移り香が、優しい空気を纏っているよう。
ボディケアやヘアケア商品にムスクが含まれているものは数多くあり、それらの活用もとてもオススメ。肌から香るムスクは、異性の心を掴んで離さないほどの魅力となります。「私に近付くとこの香りが嗅げるのよ」と微笑む小悪魔になれそうですね。

香水の付け方もかなり慣れている上級者さんには、ムスクブレンドの香りをぜひ楽しんでいただきたいと思います。同じメーカーやブランドで揃えると、香り同士がマッチします。
例えば、

バニラのリップに、ムスクのハンドクリーム
上半身は淡いローズのオードトワレ、下半身はムスクのオードパルファム
昼はフローラル、夜は残り香にムスクを重ねて

こうやって自分と合う香りを探すことって、とても楽しいですよね。「私ってこんなオーラも出せるんだ!」と、新たな発見は自信にも繋がります。

私たちが魅力的になるノビシロはまだまだたくさんあるはず。
自己を知りムスクを制せば百戦危うからず!
それでは淑女の皆様、またお会いしましょう。

2014.10.27

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記事を書いたのはこの人

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Written by 香 みちる (カオリ ミチル)

都内在住のジュエリーデザイナー。 好きな宝石はダイヤモンド。好きな香りはムスク。 趣味は乗馬、バイオリン、旅行、そしてSM。