「妻の家事ハラ」はほんとうにマイナスですか?

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宮野茉莉子

Written by:

2014.08.02.Sat

最近話題にあがっている「妻の家事ハラ」。妻が、家事をする夫にダメ出しをすることを「家事ハラ」というようです。特に洗濯物の干し方や、食器の洗い方にダメ出しをしてしまう妻が多いとのこと。
「あ~わかる! つい言っちゃう!」という声も聞こえてきそうですが、これは本当に「ハラスメント」なのでしょうか。
核家族という大人が2人しかいない家庭において、むしろ長い目で見れば、「家事ハラ」もプラスに働くのではないでしょうか。

「夫の家事ハラ」を受けた妻の動向は?

まず断言できるのが、おそらくほとんどの家庭で「夫の家事ハラの方が先に起きている」ということです。「米が固い」「ワイシャツのアイロンのかけ方が甘い」からはじまり、「自分の母親のご飯の方が美味しい」に至るまで、一度は夫の家事ハラを経験された方は多いと思います。
その時はムカっ! と来たり、ケンカになることもあるものの、大抵のことならそのまま夫の言い分に合わせていく。友人の意見を聞いていても、そうする妻が多いです(この積み重ねが「結婚は忍耐」の一部となるわけですが)。
妻としては、我が子に夫婦ゲンカを見せたくないから。どうせ今までと同じやり取りをするだけで、意見するのにも疲れたから……。さまざまな理由でモヤモヤをグッとを飲み込みながら、妻は夫に合わせていきます。

いろんな意味で、男と女は違う

同じことを夫がされるのが、今回の「妻の家事ハラ」。では、男性は家事ハラをされるとどうなるでしょうか?
男性は女性よりプライドが高い生き物ですから、すぐに機嫌を損ねることでしょう。我慢をし、言うことを聞いてばかり、というのでは持たないでしょう。
また仕事とは違い、家事は「自分がやらなくても特に問題なし」。仕事ならいくらパワハラをされても続ける人が多いですが、家事ハラされれば、すぐに家事を止めることができます。

核家族・共働きの家事は「お手伝い」ではなく「協力」

そもそも問題の根本は、根強く残る「家事は女性がやるもの」という意識。今回のような「『妻の』家事ハラ」と限定し表現されたのも、そこに問題があるでしょう。
ただ昔と違い、今の家庭は核家族・共働きな方も多く、大人が2人しかいない環境下。男性の家事は「お手伝い」ではなく、「協力」にならないと、家庭もうまくまわりません。
男性も家事を仕事のように、「自分が主体的になってやるもの」と考えると、妻の家事ハラは逆に有効です。
主に妻は夫の家事の「乱雑さ、不経済さ」に家事ハラをすると言われますが、家事を長年続けると考えると、はじめの方でやり方を修正した方が楽ですし、出費などの負担も減ります。

こう考えると、夫婦ともに起こる家事ハラは、夫婦でプラスにできるものだと思います。ただ一つ、プライドだけは問題が残ります。「上から目線」や「押し付け」が入らないよう、気を付けることばかりは、女性の役目となるでしょう。

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記事を書いたのはこの人

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宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。
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