ちょっと変わったイギリスの結婚にまつわる伝統
日本にもその昔、結婚前夜は家族と過ごすことが伝統だったはず。でも時代はどんどん移り変わり、その伝統はだんだんと薄れていっていますよね。しかし、イギリスではまだまだ結婚式にまつわる伝統ゴトが多く残っており、たくさんの若者がその伝統を守っています。というのも、それらの伝統事には不思議な言い伝えがおまけで添えられているから。今回はそんなちょっと奇妙だけど、おもしろいイギリスの結婚にまつわる伝統ゴトをご紹介します。
1.2人の新居への始めの一歩は旦那さんがお嫁さんを抱っこして入る
結婚してから一緒に暮らし始める人、結婚前から一緒に暮らし始める人、それぞれですが、多くのカップルが今もこの伝統を守っています。というのも、お嫁さんが2人で暮らし始める家に入る第一歩を踏み外して転んだりすると、悪いことが起きると言われているから。ということで、旦那さんが大切にお嫁さんを抱えて2人の新居の一歩目を踏み入れるわけです。
2.結婚式の当日にお嫁さんが身につけるべき4つのもの
ヴィクトリア時代から続いていると言われるこの伝統は、「何か古いものを、何か新しいものを、何か借りたものを、何か青いものを」というフレーズに隠されています。「何か古いもの」=家系に代々伝わる宝飾品、「何か新しいもの」=新しいウエディングドレス、「何か借りたもの」=友人にハンカチを借りる、「何か青いもの」=白いガーターにブルーのリボンがついたもの、これらを結婚式の当日お嫁さんが身に着けると、幸せな結婚生活を送れると言われています。
3.結婚式は朝8時から夜6時までに執り行わなければならない
現在は法律が変わったものの、なんと2012年までイギリスの法律で「結婚式は朝8時から夜6時までの間に挙げなければならない」という決まりがあったのです。というのも、暗くなってから結婚式を執り行ってしまうと、旦那さんがしっかりとお嫁さんの顔を確認することができず、知らない人と結婚してしまう可能性があるからというもの! 現在は夜でも結婚式はできますが、やはり今でもたくさんの人がこの迷信を信じているので朝から昼にかけて式を行う人が多いんです。
4.結婚式前に新郎は花嫁姿を見てはならない
イギリスでは基本的に結婚前夜、カップルたちは別々の場所で時間を過ごします。というのも、結婚式の前に花嫁のウエディングドレス姿を見てしまうと不幸になるという言い伝えがあるから! 日本で行われているような、本番のドレスを着ての前撮り撮影などもってのほか。花嫁の父親が花嫁を連れて入ってくるバージンロードの入り口で、初めて花嫁姿のお嫁さんをできるんです。古臭い伝統かもしれないけれど、この方が断然ロマンチックだと思いませんか?
いかがでしたか? 日本の結婚式のスタイルは欧米から取り入れられているものがほとんどなので、こう言った伝統も一緒に取り入れたらより思い出深い結婚式を作り上げることができるかもしれませんね。
参考記事(海外サイト):The weird and wonderful world of wedding traditions