結婚したいのにできない……、と悩んでいる女子、結婚観を考え直してみては?

2013.11.18

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かつて奥様思いで有名だったある大学教授に、「どうして奥様と結婚しようと思ったんですか?」と尋ねたところ、「お見合いだったんだよ。僕は別にね。相手の人は、目が2つ、鼻と口が1つずつある人なら誰でも良かったんだよ」と独特のユーモアを交えて答えて下さいました。


その当時は、“ああ、照れ隠しのつもりでお話しなんだな“と思った記憶があるのですが、今振り返って考えてみると、なんとも深いお言葉だったんだなあとつくづく思うのです……。世代の違いというのが大きいのでしょうが、その教授の世代はお見合い結婚がまだまだ主流だった時期。男女ともにある年齢に達すれば、お見合いというシステムにのって結婚することに疑問を持つ人はほとんどいなかった時代だったのでしょう。
ですが今現在、結婚年齢はますます上がり、「結婚したい!」という強い意志を持って婚活に励む女子も多い世の中。それなのに婚活に励めば励むほど婚期が遠のくような気がしたり、せっかく自由恋愛で結婚したのに“価値観の違い”というよく分からない名目で別れてしまったりする人が多いのはなぜなのでしょう?

結婚相手に求めるハードルとは?

そこで考えらえるのが“結婚観”。かつての人たちは「たまたま縁があって結婚する。だからその相手とうまくやれるようにしよう」と言う、いわば相手へのハードルの低さがあったように感じます。それに比べ、今の私たちが結婚相手に求めるハードルはやっぱりどこか理想や夢が反映された高いものになっているのではないでしょうか。

▽ “収入はほどほどでもいい。でも私のことをすごく愛し、いつでも全面的にサポートしてくれなきゃイヤ”
▽ “男なんだから仕事を頑張るのは当然、でも今の時代なんだから子どもが生まれたら、育児を私だけに押しつけないで、どんどん手伝ってほしい”
▽ “結婚するなら人並み以上の暮らしをさせてくれなきゃいや。友だちの彼や夫より見劣りするような相手は考えられない”

いろいろ後から後からでてきませんか? そうなると、相手へのハードルはますます上がる一方。そんな相手なかなか見つからないし、でも“結婚”という二文字はゴールとして外せない……。そうなると、心もヒシヒシとつらくなってきますよね。ちなみに、相手から同じような条件を出されたら、それを素直に「はい」と受け入れられるでしょうか? 自分のことは棚に上げておきながら相手にばかり高いレベルを要求するのでは、結婚にたどり着けないのも無理からぬことと言えます。

相手がどんな人であっても愛し、結婚生活を続けていく才覚

また、結婚について考えるとき、ある雑誌で目にした一言が忘れられません。

『どんな相手とも結婚できるし、どんな結婚をしても自分は幸せだと言いきれる。本当の大人の女とはそういうもの』

シンプルながらなんて核心を突いた言葉だろうと思うのです。結婚する、しないは自分の意思。いったん相手を選んだら、相手がどんな人であっても(DVとかは例外ですが……)、その人のいいところを見つけ、愛し、結婚生活を続けていく才覚がある。そして幸せを人任せにせず、自分は幸せだと堂々としていられる。
きっとこういう女性は、結婚そのものにあくせくしないし、するときはさらっと結婚していきそうな気がします。

最近、結婚についていろいろモヤモヤした思いを抱えている人は、もう一度自分の結婚観(なぜ結婚したいのか、どんな相手と結婚したいのか、結婚したらどんな生活を送りたいのか)を見つめ直してみてはいかがでしょうか? 理想と現実、そして自分が本当に求めているライフスタイルをよーく見極めることが大事だと思います。

2013.11.18

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。