買い物も料理も妻と一緒に!増加する“フラット夫”とは??
男性の3歩後ろを女性が歩く、というような夫婦のあり方や、家事は女性がするもの、というような常識は今や過去の産物。
共働きや男性の育児参加が進む昨今では、夫婦の関係はフラット(横並び)になってきている。買い物でも料理でも、自然体で会話しながら生活を楽しむ夫婦が増えているというのだ。
自ら提案する夫、それを素直に受け入れる妻。フラット夫誕生の背景
日頃から冷蔵庫をのぞいては「テレビで見たんだけど、野菜に柚子こしょうをかけるといいんだって」などと妻に料理の提案をする夫。「いいかも!やってみるわ」と妻も素直に賛同する。
「以前なら、夫に料理の提案をされるなんて主婦からすれば不本意なこと。しかし今は素直に受け入れる。
旧来のきっちりわけられた役割ではなく、同じ土俵で横並びの夫婦関係を受け入れられる時代になってきたのかな、という気がします。」と分析するのは大人気主婦雑誌「Mart」編集長の大給近憲氏。
確かに妻が働くといういわゆる共働きが一般的になりつつある現在、以前のような“男は外、女は内”という考え方をとれなくなってきており、新たな夫婦の関係性の構築が必要になってきているように思われる。
凝り固まった考えでは夫婦関係を継続させることが困難。より柔軟に夫婦の役割というものを捉えられるようになったのではないだろうか。また、大給氏はこう続ける。「横並びの関係になると、同じ仲間や知恵袋として家事や生活に向き合うことができる。『この関係性も悪くない』と夫が思い始めているのではないでしょうか。」その結果、今まであまり参加してこなかった料理や買い物に夫が付き添う“フラット夫”が誕生したようだ。
彼らは決していやいやではなく、自分がいいと思うものを自然に表現し、以前なら奥さん主導で決まったもの、例えば食器や料理のレシピや柔軟剤の香りまで!一緒に選ぶケースも増えているという。
フラット夫を裏付ける興味深いデータ!あなたの夫もフラット夫?
夫婦の関係がフラット化してきている興味深いデータがある。
「Mart」が5月に実施した読者アンケートで夫が食事を作ってくれることがあると答えたのは84%。頻度も約4割が月に2~3回以上と答えている。また、夫が料理以外の何らかの家事をしてくれる家庭は98%とほぼ全世帯にわたる。
とはいえ、夫婦で家事の役割分担を決めているのは2割弱にとどまる。多くの夫が「決まりごとだから仕方なく」ではない家事に取り組んでいるわけだ。このことからもフラット夫は増えているという裏付けになっている。また、「ご主人も含めて家族ぐるみのホームパーティーをしますか?」についても3分の2以上が「はい」と答えた。夫婦がそろってパーティーに参加したり、もてなしたりすることが自然な姿になりつつあるようだ。
男女がもつ役割意識から解放され、夫婦ともに、一緒になって生活するスタイルは今後益々主流になるだろう。女性にとっては嬉しいときも、時には少々うざったく感じるときもあるとは思うが、うまく動かせればもっと自由に生活できるようになるだろう。夫をいい意味で利用できる妻を目指してみてはいかがだろうか?
【参考】
▽ Mart[マート]公式サイト
東京都在住、スタイリスト。主にタレントさんのメディア出演時のスタイリングを手掛ける。また1児の母として絶賛子育て中!!!