復興は女性たちの手で!アフガンでビューティースクールを開いたアメリカ人女性の勇気

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Googirl編集部

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2011.05.13.Fri

アフガニスタンとアメリカ。イスラム教の影響が濃い社会と自由でなんでもありの西欧社会。この一見、両極端にみえるふたつの国の壁を軽々と飛び越え、多くの宗教的制約に縛られていたアフガニスタン女性たちに、美容師になって経済的に自立するという希望を与えた、ひとりのアメリカ人美容師がいます。その人の名は、デボラ・ロドリゲス。

9.11の翌年、イスラム教の国や人々への警戒心が大いに盛り上がっていた2002年に、ボランティアとして、初めてアフガニスタンを訪れたデボラは、自分の意志とは関係なく結婚させられ、外出もままならない現地の女性たちに、大いに心を痛めます。
そこで、彼女たちを美容師として育成し、経済的独立と自由を手に入れられるようにしようと、美容師学校の設立を思い立ちます。その奮闘ぶりは”The kabul Beauty School”という本にまとめられ、海外でベストセラーになり、日本語訳も出版されました。

アメリカ人というだけで、いつタリバンの残党の標的として命を狙われてもおかしくない状況下にありながら、彼女がアフガニスタンの女性たちのために立ち上がった理由は、なんといっても彼女自身が2度の離婚をアメリカで経験し、とくに2番目の夫からはひどいDVにあったという過去があったからでした。
そんな彼女は、テレビで、夫が”妻が不倫した”といえば、ろくな調べや裁判もなく鞭打ちといったむごい処罰を受けざるをえないアフガニスタンの女性たちを見て、他人事とは思えなかったといいます。そして、資金難、文化の違いなど様々な困難がありながらも、美容師養成スクールを開き、現地の女性たちに新しい道を拓きます。

とはいえ、このデボラ、貧しい国の女性を救う聖女というありがちなイメージにとどまりません。お酒は飲む、たばこは吸う、美容師という職業柄かメイクはいつも濃いめ、あげくの果てに、友人たちの紹介(というより努力?)で、ろくに言葉も通じないアフガニスタンの男性と、3度目の結婚をするのです。しかも、お相手にはすでに本妻がいるので、彼女は2号さんの地位に甘んじます。(イスラム教圏内では、一夫多妻が許されているのです)

自分の仲間が傷つけられれば、マシンガンを片手に相手の家に怒鳴り込むなど、命知らずな行動もしますが、それも自分の身を顧みず人を大切に思えばこそ。
なにもかも難題だらけの状況でも、自分の正しいと思う道をつきすすむ彼女の姿から、私たちも勇気や、今困っている人のために自分がすべきことを学ぶことができそうです。彼女の物語は2013年公開予定で映画化も決定しています。興味のある方はぜひ映画公開前に、本をご一読ください。また、この映画により彼女の武勇伝がより多くの人に伝わるのが待たれます。

参考図書:”カブール・ビューティー・スクール デビーとアフガニスタン女性たちのおしゃれ奮闘記” [著]デボラ・ロドリゲス 出版社: 早川書房

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