やはり現実は男社会、、、男女の賃金格差をめぐる悩み深いお話
同じ資格あるいは経歴なのに、男と女でお給料が歴然と違う、日本より男女平等がすすんでいるようにみえる欧米社会でも、こんな不満を抱えた女性は多いようで時折メディアでも話題になっています。なんと、そこには、女性側の意識にも原因があるとか、、、なかなか根深い問題です。
男女ともに差別なく平等に育っても、社会に出ることになると、仕事や働くことに関する女性の意識はかなり男性と異なってきます。とりわけ顕著な差がみられるのが賃金について。男性は自分の稼ぎ分について積極的に(会社側と)交渉することに、あまり躊躇せず、自信を持ってお給料アップを言い出しますが、女性はもっとずっと極めて消極的。自分から言い出さないので、給料も長く働いても変わらないままだというのです。
最初はわずかな差でも、そのまま何年も経つと、その賃金格差はやがて無視できないものになってきます。
イギリスでは、男女差による賃金差は20パーセント近くにもなるといい、世界に冠たる名門校オックスフォード大学やケンブリッジ大学を卒業した女子でさえ、こうした傾向に甘んじているとか。。その大きな原因のひとつとして挙げられるのが、『女性は揉め事を避けようとして、低い給料に甘んじがち』という意識だといいます。
仕事の場になると、どうしてもぶつかるのが周囲の目というもの。多少融通がきかなくて、頑固な性格も、男であれば“タフなヤツ”と好意的な目でみられるのに、女だと“可愛げがない”、“生意気だ”とレッテルを貼られる。仕事を必死でこなしていても、男なら“仕事熱心”、女だと“女捨ててる”、、こんなふうに、ダブル・スタンダードでみられるのが現実。女性が萎縮してしまう状況ができてしまっているのです。
また、なんだかんだいっても女性は外見で判断されてしまうこともしばしば。本来、ルックスと仕事への能力はまったく別物なのですが、ルックスに引け目を感じることから、職場でも自信に満ちた態度を取れないという人も多いといいます。
興味深いことに、日本の調査でも、年収の高い女性ほど容姿に自信をもつ割合も高いという結果がありました。たしかに、きれいで堂々とした態度でいることは、仕事をいきいきとするためにも大切なことですが、こういう調査があること自体、女子の“容姿”がキャリア面で無視できない要素であることを物語っているような気がします。男性のキャリアについて語るとき、はたしてどれほど“容姿”が問題となるでしょうか?
こうしてみてみると、女子が社会で働くというのは、まだまだ本当に大変なことなんだと痛感します。。
ライター:Waxy参考記事:I'm sorry girls, but being nice won't get you that pay rise