決して我慢してはいけない!ドメスティックバイオレンスの深い罠

2012.05.09

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ドメスティックバイオレンス(家庭内暴力)としてよくあるパターンが、男性が妻や彼女など親しい関係の女性に対して振るう暴力行為、どんな場合でもけして容認されるべきではありません。しかし残念なことに、世界ではこの問題がますます深刻化していると国連機関のUNICEFは報告しています。


問題をさらに難しいものにしているのが、“ドメスティックバイオレンス”の定義が、人によってまちまちなこと。身体的な暴力は目に見えて分かりやすいのですが、精神的なものはどうでしょうか?
“ちょっとひどいことを言われたり、怒鳴られたりするくらいは我慢するわ”という人も多いようですが、ここがとっても微妙なライン。相手の心を傷つけるような、心無い言葉、誹謗、中傷、あるいは脅しや威嚇もじつは立派な“ドメスティックバイオレンス”となるのです。

実は以下のような行いも“ドメスティックバイオレンス”とみなされる行為。もし相手からこうした行為を受けているなら、ひとりで我慢していてはいけません。

精神的なもの:非難、侮辱、支配欲のある行動
言葉によるもの:怒鳴る、中傷する
物理的なもの:危害を及ぼすと脅したり、実際にその行為に及ぶこと、物を破壊すること
金銭的なもの:お金や仕事を支配するような行為
性的虐待

ドメスティックバイオレンスの被害者となっている女性たちは、ひどい待遇を受けているにもかかわらず、相手との関係を守ろうとしたり、体面を保つため無理をしてその状況に耐えようとしがちだといいます。しかし、こうした努力はさらに過酷な状態に自分を追い込むことにつながりかねません。身体への怪我、鬱病、アルコール依存症などさらなる問題を抱え込んでしまうことになります。

たしかに、ドメスティックバイオレンスを受けていても彼のことを想う気持ちがあったり、人に知られたら恥ずかしいというためらいから、多少のことは我慢してしまうという気持ちもあるでしょう。でも、いかなる理由であれ、相手の気持ちや立場につけこんで身体的・精神的な暴力を振るうことは卑劣な行いだし、許されるものではありません。
自分のためにも、あなたを大切に想う家族や友だちのためにも、はやめに自覚して関係を終わらせたり、助けを求めましょう。

ライター:Waxy

参考記事:Domestic abuse in Australia: The facts

2012.05.09

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。