キャリアなんて欲しくない、って変ですか?これまでとは違う幸せのカタチを求める若い女性たちの声

最近、日本の若い女性たちの間で早婚願望が高まっているとききます。就職難に加え、この不況、キャリアを目指すより、20代前半のなるべく早い時期にさっさと結婚して、家庭に落ち着きたいという人たちです。
女性の社会進出が声高に叫ばれていた時代が過ぎ、なんだか守りに入っているような感じですが、こうした考えをもつのは日本女性だけではないようです。オーストラリアの女性雑誌でも、キャリアはほどほどでいいという人たちを特集した記事が組まれ、物議を醸し出しています。
“キャリアはほどほど、ゆるーいライフスタイルでOK”というのは、世界的なトレンドとなっているのでしょうか?
オーストラリアでも、仕事は最低限、余計な野心はもたないというスタイルを選んだ女性は、周囲からビミョウな視線を受けることもあるといいます。”なんでもっと上を目指さないの?”、”将来のことについてもっとしっかり考えたら、のんびりしていられないんじゃないの?”、親や友人からそんな声をかけられる人も少なくありません。しかし、キャリア形成に関する相談を専門とする心理学者ジム・ブライト氏は、「彼女たちは自分のことをよく理解しているのだと思います。羨ましがられるならまだしも、疑問視されたり、批判を受けるべきではありません。
キャリア志向の女性ももちろんいますが、だれもがそうなるべきという理由はどこにもありません。評価される従業員とはどういう人なのか、発想の転換が必要なのではないでしょうか」と語っています。
しかし、あえて仕事の道を目指さず、ほどほどでよいという女性たちに、厳しい目を向ける人たちもいるようです。こうした人々は、彼女たちの選択はフェミニズムの流れに逆行するものであり、これまでの運動で得てきた様々な権利やチャンスをどうして利用しないのか、といいます。
ですが、フェミニズム運動に詳しいキャサリン・ランバイさんはこうした批判に疑問的です。「たしかに、若い女性にもっとキャリアを目指すようにプレッシャーをかけるような人もいますが、それはフェミニズムの本当に目指すところではないと思います。それはキャリアとライフスタイルについてだれもが同じ意見をもっているとは限らないからです。
たしかに、一生懸命働けば、ある程度は女性でも出世できますが、それでもガラスの天井(注:女性のキャリア開発を阻む目に見えにくい障害)はまだ存在しています。フェミニズムの本当の目的は、女性にも男性と同じように、キャリアを選ぶ選択肢がある環境を整えることです」といいます。
大切なのは、なにをもって”成功”をはかるか、自分なりの物差しを持っていることだと専門家たちは口をそろえます。キャリアアップへの階段をつきすすめば、高収入、昇進がまっているでしょう。しかし、お金やパワーだけで人が幸せになれるわけではありません。
家族との有意義な時間、健康、趣味、子供と過ごす時間、様々な要素を考慮したうえで自分が出した結論なら、誰から何をいわれても堂々としていられることでしょう。
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