気付いていないだけかも!マインドコントロール的な言葉と思考
一時期世間を騒がせたマインドコントロール。マインドコントロールとは「思いのままに操り、従わせるように説得すること」。いわゆる心理操作のようなものです。
実は普段の私達の生活において、マインドコントロールとまではいかないまでも、自他の言葉や思考から行動を制限してしまったり、考えを変えられることがあります。今回はマインドコントロール的な言動の身近な例をご紹介します。
自己編
自信のなさ
「しょせん自分には無理」「自分は○○な人間だからできない」など自分の可能性を決めつけ、行動を制限してしまうことはありませんか?これは自信のなさから、自分で自分にマインドコントロールをかけているようなものです。やってみればできることって意外とたくさんあります。
過去の経験にとらわれる
告白してこっぴどくフラれた場合、次に恋をするのが怖くなったり、好きな人ができても告白できなくなってしまうことがあります。これと同じで、日常において自分の過去の経験から行動を制限することは、年齢を重ねるほど増えていきます。
ネガティブイメージ
例えば試験や大事なプレゼンなど、本番や人前で話すのが苦手な人に多いのが、ネガティブイメージに支配されてしまうこと。本来は実力を出しきることだけを考えるべきなのに、「緊張する」「失敗したらどうしよう」などネガティブなイメージに支配されてしまい、本来の実力を出せなくなってしまう人もいます。
「~しなければいけない」
主に環境から生み出される「~しなければいけない」という思考。例えば、「30歳だから結婚しなければいけない」「大人なんだから弱みを言ってはいけない」など。自分の幸せではなく世間の幸せに目がいってしまったり、完璧主義な人に起こりやすい思考です。本当はしなければいけないことなんてありませんよね。
他者編
大多数の意見
自分では全くそんなことを思っていないのに、大多数の人が主張すると、それが正解のように思えることがあります。例えばゲームをしていて、自分はAが正解だと思っても、自分以外の全員がBを選ぶと、迷ってしまったり自分もBを選んでしまいがち。大多数の意見を前にすると、自分の意見に自信がなくなってしまうんですね。
「絶対」「するべき」
上記のように断定的に言われてしまうと、そうかもしれないと信じてしまうこともありますよね。
何度も言われる
はじめに聞いた時は「ありえない」と感じることでも、何度も聞かされると「ありえるかも」と思うもの。次第に、「十分ありえること」と信じてしまうようになります。
弱っている時の言葉
仕事がうまくいかなかったり失恋など、弱っている時は、よっぽど気をつけないといけません。自身の判断力が低下していますので、普段よりも周囲の言葉に影響を受けやすくなります。普段からあなたをよく理解し、信頼できる相手の言葉以外、信じすぎないようにしたほうがいいでしょう。また、自己編で紹介した感情にとらわれすぎ、判断を見誤ることがあります。弱っている時は決断を控える方がいいですね。
マインドコントロール的な言葉や思考に支配されないためには、感情にとらわれず、今どうすべきかを自分の頭で考えること。マインドコントロールに縛られず、自分を解放していきたいですね。
ライター:宮野茉莉子証券の営業を経て、現在フリーライター&子育て中。読書、写真、旅、お酒、哲学が好き。「哲学=アート。自由▽ オリジナリティー▽ 実験的に物事を考える。」
がモットー。