再婚×再婚のウェディングもあります! 知っておきたい再婚の法律知識

2017.03.12

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離婚する夫婦が増えている現在。当然ながら、離婚経験がある女子の再婚も増えてきていると言われています。今回は再婚とそれにまつわる法律問題について書きます。


そもそもバツってなに?

離婚経験があることを、「バツがある」なんて表現をすることがありますよね。これは、昔の戸籍の取り扱いにおいて、離婚のさいに旦那さんの戸籍から抜けると奥さんが記載されていた部分にバツがされたことが由来のようです。
現在は、バツはつかないで「除籍」と書いてあるだけです。つまりバツはないのです。そもそも、離婚のさいにだけ「除籍」になるわけではなく、結婚のときにもお父さんとお母さんの戸籍から出たということで「除籍」になりますから、離婚=バツではありません。

出会いは突然に! すぐに結婚できる?

日本の法律では以前は、女子は離婚から6か月待たないと再婚ができないことになっていました。幸い法律が変わって昨年6月からは、離婚の日から100日たてば結婚ができるようになったのです! さらに、離婚のときに妊娠していないことが明らかであれば100日待たなくてもいいなどの条件もあります。

シンママが再婚を考えるときのポイント

1. お子さんと新しいパパの関係構築を!

ママの再婚でお子さんの環境が大きく変わることは間違いありません! 正直、新しいパパとお子さんの相性や向き合い方で、そのあとの家族の関係は大きく変わっていきます。大人同士の結婚……と割り切るのではなく、お子さんも家族の一員として尊重する必要があります。
お子さんの年齢にもよりますが、時間をかけて再婚についてお子さんと話合いをしてくださいね。子連れ再婚のことを「ステップ・ファミリー」と表現することもあります。ステップ・ファミリーについて書かれた本も多いので、気になる方はぜひ探してみてくださいね!

2. 養子縁組する? しない?

新しいパパとお子さんの養子縁組をするかしないかはきちんと考えるべきです。
養子縁組をすれば、お子さんの苗字が変わることもあります。また、養子縁組により新しいパパがお子さんを原則として養っていくことになります。つまり、お子さんの実のパパが養育費をこれまで支払ってくれていた場合、養子縁組で実のパパが養育費を支払う義務がなくなることもあるのです。

いかがでしたか? 新しい家族の形が増えている現在、離婚経験の有無もひとつの個性と考えていいはずですよね! 経験を乗り越えて幸せになりましょう!

2017.03.12

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記事を書いたのはこの人

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Written by 生井澤 葵

弁護士・中央大学法科大学院実務講師・JADP認定夫婦カウンセラー。 主に埼玉県で弁護活動をしています。 女性の弁護士ということで、夫婦の問題や、男女の問題についての相談が集まり、 その分野の問題を多く取り扱っています。 ホスピタリティのある法律相談ができるように、 カウンセラーの資格も取得しました。 女性がある日、ふとぶつかってしまうような法律の問題を、 分かりやすい言葉で、丁寧に説明することが得意で、 法律事務所・弁護士に相談することのハードルを下げるために、 日々情報を発信しています。 ブログ 弁護女子。 http://blog.goo.ne.jp/bengojoshi 法律相談・講演依頼等、お仕事のご依頼は、 こばと法律事務所にご連絡ください。 http://www.kobato-law-office.com/