どうしても気分が晴れない……“心”がカゼをひいてしまったときの処方箋

2016.03.23

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いつもは元気で明るいのに、ふとしたことで気持ちが沈みこんだり、悲しくなったりしてしまう……。そんなことはありませんか? 自分でも驚くほどユウウツな気分になったり、自信をなくしてしまったり……。誰でもそんなときがあるはず。でも心配しないで、それは“心”がカゼをひいたようなものなのです。
身体がカゼをひくように、心だって疲れて免疫力がさがっているときは、カゼをひきやすくなります。生きている限り、カゼを一度もひいたことがない、という人はいないでしょう。心のカゼもそれと同じ。
普段の元気はなくなりますが、致命的なものではないし、症状も一時的なものでかならず回復するときがきます。今回はそんなときの心の処方箋をご紹介しましょう。


気分にアップダウンがあるのは当たり前。元気なときがあればこそ、気分が沈むときもある

人間は生きている限り、精神状態だっていろんな状態になっています。わけもなくハッピーで前向きになれるときもあれば、どうしても気分が滅入ってしまうというときだってあります。気分に浮き沈みのリズムがあるのは、極めて自然なこと。女性の場合、生理のリズムと関係していることもあり得るでしょう。
いずれにせよ、今の状態を恥じたり、気に病むことはありません。今はたまたまその精神リズムの底にあるだけで、かならずまた浮上するときがやってきます。

「自分が世界で一番不幸でかわいそう」なんて思わない!

気持ちが落ち込んで暗くなっていると、「私って、世界で一番不幸でかわいそう」なんて思いはじめませんか? 「どうしてあの子に彼氏がいて、私にはずっとできないの!?」「こんなに頑張ってるのに仕事がぜんぜん決まらないなんて、世の中不公平すぎる!!」などなど。
恋愛・対人関係・仕事など対象はなんであれ、なにかがうまくいかなくって、落ち込みはじめると、やがてこんなふうに自分を憐れみだしてしまうのは人の性(サガ)なのかもしれません。夜遅く、ひとりで部屋にこもってそんなことを考えていると、あたかもそれが真実のように思えてきますが、そんなことはありません!
よく冷静になって考えてみてください。世の中あなたより不幸な人はたくさんいるはずです。「人間上を見ればキリがないが、下を見ててもまたキリがない」と誰かが言いましたが、まさにその通り。
不況とはいえ、まだまだモノに恵まれ、平和に暮らせる日本に暮らしているということ自体、ある意味とても幸せなことなのです。落ち込んでいるからといって、自分をあわれむようなことはやめましょう。それではますますネガティブオーラを発散させるばかりです。

嫌なこと、不快なことからは距離をおいて、身を守る

気分を落ち込ませるような嫌なこと、不快なことと真正面からぶつかり対決する必要はありません。そんなストレス要因とはできる限り距離をとり、影響を受けないことが大切だし、自分の身を守る術でもあります。責任感が強い人や生真面目な人ほど、そんな状況でもあえて身をおき、ストレスをもろにかぶってしまいます。でも果たしてそれは本当に必要なことなのでしょうか。
自分の精神衛生を犠牲にしてまで、いったいなにを守ろうとしているのでしょう? 心が沈み込んでいるときはこれ以上落ち込まないよう、原因となっていることから遠ざかる。これはなにも現実逃避ではなく、「自分の心を守る」という立派な自衛行為なのです。
「なにも考えない」というのも距離をおく手段の一つ。思い悩んでもどうしようもないことは、あえて「考えない」これが正解のときもあるでしょう。

好きなことをして気分をまぎらわすのが、一番の特効薬!

気持ちが落ち込んでいるときくらい、自分にもっと優しくしてあげましょう。こんなときに「私ってなんて根暗で、性格が悪いんだろう」なんて責めてしまっては、心もますます弱ってしまうばかりです。友だちと会ってグチをきいてもらう、一人で家にこもり漫画や映画の世界に浸りこむ、おいしいものをたくさん食べてとにかく寝る……そんなふうに好きなことをして気分をまぎらわせるのが一番の特効薬です。
ただし、お酒をいっぱい飲むという方法だけはあまりおすすめしません。お酒は身体にとって負担となるし、ストレスをまぎらわそうとお酒に頼るのはかえってストレスを増やし、ユウウツな気分を加速させるだけ、という説もあります。

まとめ

さあ、あなたの心のカゼはすこしは軽くなったでしょうか? カゼをひいたときは、大人しく回復を待つのが一番です。いたずらに自分を責め過ぎず、心をいたわってあげてくださいね。

2016.03.23

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。