人を幸せにも、不幸にもする「チョコレート」のはなし

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わたげと

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2016.03.18.Fri

こんにちは、保健師のわたげとです。皆さんは、『チョコレート・アンダーグラウンド』(求龍堂/アレックス シアラー著・金原瑞人訳)という小説を読んだことありますか? 世界からチョコが消えてしまったら、というお話なんですが、甘いもののパワーは大事ですね。
筆者が10年にも及ぶチョコ中毒を脱し、つつましいチョコ生活を営むようになった体験談を交えて、チョコのパワーについてご紹介します。

ストレス社会だからこそ、幸福をくれるチョコに夢中!

筆者がもともと好きだったチョコレートを度を越えて摂取するようになったのは、中学生のころ。「あー勉強つかれた! チョコ食べよ!」ともしゃもしゃ食べていました。みなさんも勉強しながらチョコレートを食べた記憶はありませんか?
なぜか勉強のおやつには甘いもの、とくにチョコレート。イライラしている人にも、疲れている同僚にも、「もうひとがんばり」とチョコを手渡しますよね。
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、ストレスホルモンの分泌を抑える作用があることがわかっています。気持ちが疲れているときにチョコを食べて「リフレッシュした!」と感じる主観的な効果だけでなく、実際に体にも効いているんですね。それ以外にも、フェネチルアミン・アナンダミンが含まれており、食べた人を「しあわせ~!」という気分にさせてくれます。

勉強にも仕事にも! 脳活性化効果あり

高校・大学のテスト勉強のたびに、筆者は1日に1枚以上板チョコを食べるようになりました。「勉強には糖分が必要だからね」と言いわけしつつ。かばんのなかには常にチョコレート。チョコを食べるとがぜん勉強のやる気が出て、集中力も保たれるような気がします。
カカオポリフェノールには脳の栄養のもとであるBDNFを増やす可能性がある、という研究もあります。記憶・学習という認知機能の促進に役立つとのこと。

チョコレート中毒ってほんとにあるの?

社会人1年目のころ、大学時代にひきつづき朝ごはんにもチョコを食べていた筆者。職場の管理栄養士さん・看護師さんから「それはないわ」「食べ過ぎ!」と心のこもった忠告を受け、「もしかするとチョコ食べ過ぎ……!?」とやっと気づきました。
恋人からも「チョコレートを控えなさい」と言われ、ついにやめる決心をしました。が、なかなかやめられない、チョコが欲しくてたまらない!! これはもしやチョコレート中毒!?
前述のようにチョコレートはいろいろな「素敵効果」があるだけに、とても依存状態になりやすいようです。しかも、アルコールや薬物のように悪い作用があまり感じられない食べ物なので、食べてはいけないわけではない。
コンビニにもスーパーにもドラッグストアにも誘惑がウヨウヨ。筆者がチョコレート依存症を抜け出すのには、半年間のチョコ断ちを要しました。それは苦しい期間でした。

うつ、糖尿病……チョコレートとともに不幸にならないために

じつは筆者はHbA1c5.6~5.9を推移する「糖尿病予備軍」でして、これは誰がどう見てもチョコレートの食べ過ぎのせいなのです。がんばってチョコ断ちをしたら改善し、チョコを食べたら悪化し……という数年間。
誰かがチョコを食べているのを目にしては、「測ったことがないから気づいていないだけで、皆糖尿病予備軍なんだ! そうに決まってる!」と悔し涙を流したあのころ。チョコレートは人を不幸にすることもあるのです。
うつ病の患者さんでは、「ストレス解消法=チョコレート」になっていて、チョコ以外のストレス解消法を持たないことで精神的も身体的にも不安定になってしまっている場合もあるそうです。
ストレスを減らしてくれるのは、なにもチョコだけではありません。スポーツや芸術鑑賞、ものづくり、おしゃべり――かたよらずいろんなことに手を出してみましょう。チョコレートとともに不幸になってしまわないために。

▽ 参考記事: 明治製菓 みんなの健康チョコライフ チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究 最終報告

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わたげと

看護師であり保健師。うどんの国で保健師として働きながら、帽子作りにうちこむ25歳。
お絵描きと読書とお昼寝という子どもっぽい趣味をもつ。
ブログ(http://s.ameblo.jp/cocca126)では、のんべんだらりな日常をつづる。
作った帽子はminne(https://minne.com/cocca126)にて展示販売中。ゆるいさぬき弁ラインスタンプでぶねこ隊(http://line.me/S/sticker/1162485)も活躍中。