止めたくても止められない……。そんな悪習慣を絶つにはどうすればいい?

2015.12.26

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タバコやお酒、あるいはちょっとした嫉妬心――。止めたくても止められない悪習慣が誰にでもきっとあるはず。わかっていてもストップできない、というのは自分でもつらいものですよね。そこで今回は、米国のベストセラー作家マイケル・シンガー氏のアドバイスをご紹介しましょう。


“……したい”という衝動を自覚する

まずはどんな行動が自分にとって止めたい習慣なのか、はっきりと自覚することが大事。そうしないと止めようがありません。コントロールの効かないやけ食いや喫煙の習慣、あるいはささいなことで他人に嫉妬を覚えたり、怒りっぽくなってしまうなど、人それぞれいろんな衝動があるはずです。
そこでそんな衝動がわき起こってきたら、まずは15分ほどその気持ちをじっくりと観察してみましょう。衝動に流されるのではなく、それを我慢して、ただただ冷静にその気持ちを客観視してみるのです。
15分もじっくり観察してみると、その衝動がいかに子どもっぽく身勝手で、しかも自分のためにはなににもならないということがよくわかってくるはずです。

リラックスして、衝動に突き動かされないマインドをやしなう

自分の心のなかにわき起こってくる衝動と冷静に向き合うことができたら、つぎにリラックスして、それを受け流すことを覚えましょう。目を閉じて、お腹の底から深呼吸をして自分の体に意識を向けてみてください。そして水上スキーをしている自分をイメージしてみて。爽快な気分でスポーツを夢中で楽しんでいれば、嫌なことや悪しき習慣などあっという間に頭の中から消え去ってしまうでしょう。

なぜそうした衝動を持ってしまうのか、その原因を追究する

どうしてそんな悪習慣が身についてしまったのか、その原因を探ることも大切です。自分の過去を振り返ってみると、傷ついた経験やトラウマなどから自分自身を守るために、そうした習慣を身につけてしまっていることがあります。いわば自己防衛本能なのですが、問題はそれが正しい方向に機能していないということです。
コンプレックスや虚栄心など、何から自分を守ろうとしているのか、それがはっきりわかったら、その根本的な問題に取り組むべき。自分を損なう破壊的な習慣をいつまでも続けていても、自分のためにはなりません。

“この悪習慣は今ここで断ち切る”と固く決意し、実行に移す

さあ、ここまで自分の気持ちや内面と深く向き合い悪習慣の原因もつかめたら、あとはこれを止める、その一言に尽きます。ほとんどの場合、“止めたいのに止められない”というのは、それほど強く止めようとは思っていない場合がほとんど。
それが自分にとって、なにも良い結果をもたらさないと知り、“止めよう”と強く決意すれば、きっと止めることができるはずです。

望ましい方向に、自分の考えや行動を変えていく

以上のプロセスは、実践すればするほど容易になってきます。ですから止めるために少しでも努力したら、それをしっかりと踏まえ、カウントし、着実に成果を上げていきましょう。悪習慣を絶ち切ることで、心のなかにも“スペース”(余白)がうまれ、“なりたい自分”にも一歩近づいていけるはずです。

2015.12.26

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。