【スリッパvs裸足】家のなかで過ごすメリットとデメリットとは!?
生活習慣は人によってちがうもの。目玉焼きに塩をかけるか醤油をかけるかでもめたり、ご飯にシチューをかけるかどうかで議論が白熱したりと、枚挙に暇がありません。そんななか、気になるのが「自宅でスリッパを履くかどうか」問題。自宅で自分用のスリッパを用意している人、家では裸足でいたい人――などさまざまでしょう。みなさんは自宅でスリッパを履きますか? それはどうしてでしょうか? 今回は日本でスリッパを履くにいたった経緯や、スリッパのメリットやデメリットについて調べてみました。
じつは……スリッパは日本発祥だった!!
スリッパがつくられたのは江戸末期から明治以降のこと。鎖国が終わり、外国人が日本にやってきたときのことでした。日本の文化と違い、外国人が靴のまま家にあがりこむといったトラブルが増えたため、玄関で靴のうえからすっぽりと覆って履くように考え出されたものが「スリッパ」だったのです。つまり、スリッパは日本発祥のものなのです。ちなみに「スリッパ」という名前の由来は、「slipper(すべる)」という意味からきています。靴ひももなく、足をすべらせるようにして履けることから、こう呼ばれるようになったと言います。
スリッパを履くメリットとデメリット
もともと靴のまま部屋にあがることを防ぐために使われはじめたスリッパ。日本人が一般的に履くようになったのは、団地ブームやマンションブームにより日本の住宅が西洋化しだした昭和の半ばごろの話です。とはいえ、今では当たり前のようにスリッパを履く人も多いでしょう。いったいスリッパにはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
メリット
自宅でスリッパを履くことのメリットは、足の裏の皮脂が床につかず、足も床も汚れにくいことです。そのため、水虫などの菌を持っている人が自宅を歩きまわっていても、感染する可能性を低くすることができます。また、ゴミや埃など不衛生な環境にいる場合、やみくもに足にゴミをつけて部屋を移動することもなくなります。見えないだけで足の裏には菌がたくさんついています。その足で床を歩きまわると汚れてしまうのは当たり前ですね。とくに冬は、裸足でいるよりもスリッパを履いたほうがあたたかく、冷え対策にも効果的です。
デメリット
足は毎日洗うことができますが、スリッパを毎日洗う人は少ないでしょう。同じスリッパを長時間履きまわしているのは衛生的ではありません。人は1日にコップ1杯分の汗を足にかくといわれているので、スリッパを履いていると夏場は蒸れるでしょう。また、スリッパのままカーペットなどを踏むと汚れやすくなります。
とくに小さい子どもがいる家庭では、知らないあいだに赤ちゃんが汚れたスリッパを口に入れてしまう危険性もあります。そのため、子どもが小さいうちはスリッパを履かない家庭もあるようです。
スリッパは安物でいいのでこまめにとりかえ、清潔感を保ちましょう。