家事労働はタダじゃありません! 家事に値段をつけてみたらどうなる??

2015.06.24

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結婚したときは「家事は二人で平等に分担して……」なんて思っていませんでしたか?でもそれから数年――。よく考えてみれば家事はほとんど妻任せで、夫から「ありがとう」の一言もない。そんな現実にストレスを貯め込んでいる人もじつは結構多いのではないでしょうか。そこであなたなら、「まあ仕方ないわ、私がやった方が早いし」と諦めますか? それとも「なんで家のことなにひとつやってくれないの!!」と夫に不満をぶちまけるでしょうか?
いずれも我慢やストレスが溜まってしまいそうな選択肢。ほかにもっといい方法はないでしょうか……。


提案! 家事に“値付け”!?

では家事の一つ一つに“値段”を決めて、家事をしたほうに対価が支払われる、というルールを作ってみてはどうでしょう? 夫婦間で家事をめぐってお金のやりとりなんて……と思われるかもしれません。でもじつはこんなルールを作ることで、家事分担にまつわる夫婦ゲンカを減らすことができるという考えがあります。

家事に値段をつけたら、家事分担にまつわる不満を減らすことができる??

“値付け”までのステップ

そのやり方はこうです。まずは不満の原因となりやすい家事をリストアップします。そしてその家事について、何をどこまでするか、できるだけ具体的に決めておきましょう。男女では家事ひとつについても、どこからどこまでがその範疇に入るか、かなり違いがある場合があります。夫に任せた家事が中途半端で終わっていた……なんてことがないためにも、できるだけ具体的に話し合って、お互いがその内容に納得していることが大切です。

値段の決め方

つぎに値段の決め方ですが、「この家事を相手にやってもらうために、いくら払えるか」という観点で、相手に支払う金額を提示する入札方式でやるとよいでしょう。そうすればお互いが納得できる中間点で落ち着くことができます。もちろん合意できるのであれば定額制でも構いません。

あるカップルの場合……

参考までに、あるオーストラリア人カップルの例をご紹介すると(1ドル=100円換算)――。

・夕食を作る……2,500円
・洗濯物を干す……1,500円
・子どもの寝かしつけ……4,000円
・食器拭き……1,500円

もちろんこのやり方は共働きでないと難しいし、家事という家庭の営みをお金で測りたくないという人もいるかもしれません。でも家族が気持ちよく暮らせるために、どれだけの労力と時間が必要か、ということを私たちはついつい見逃してしまいがちです。脱ぎっぱなしにした服が、ちゃんと洗濯されてきれいに折りたたまれて引き出しに戻っている。トイレはいつもピカピカに磨かれている。そんな日常を当然のことと受け止め、「いつもありがとう」の一言もないというのは、やはり普段から家事をしている側(世の大半は奥さんたちと思いますが、主夫の方もいると思いますので……)からすると、不満がたまりやすくなるものです。

人が暮らす限り家事は発生し、そこには終わりがありません。完璧を望もうと思えばいくらでもやることはあるわけで、その努力やかけた時間が客観的に評価されることもほとんどないのです。だからこそちょっとした荒療治かもしれませんが、家事に値段をつけるというやり方は、その大変さを実感させるためにも有効な手段と言えるかもしれません。

2015.06.24

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。