マッサージ? 医学? 「アーユルヴェーダ」ってなんのことか知ってる……?

2015.06.20

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アーユルヴェーダってどんなイメージがありますか? エステやマッサージができると答える人が多いかもしれません。有名なのが「シロダーラ」ではないでしょうか。脳のマッサージともいわれる、額から温かいオイルで頭をマッサージする方法です。誰でも一度は、気持ちよさそうだからやってみたい! と思ったことがあるかもしれません。しかし根本的なアーユルヴェーダはそれだけではなく、もっと医学的な面が含まれています。


アーユルヴェーダは古い医学

アーユルヴェーダは現代医学とちがい、5000年以上もの歴史を持ち、何世紀にもわたり伝えられた医学体系。インドが発祥といわれており、おもに南インドが起源とされています。そこから近いスリランカも、今ではアーユルヴェーダが盛んな地域に。インドかスリランカに行けば、アーユルヴェーダについてさまざまなことを学ぶことができます。さらに本格的な施術を受けることも可能なんですよ。現地では入院と題して、1週間ほど施設にはいり、未病を防ぐ治療や、実際に病気を治す治療などを専門の医師から受けることができます。
主な薬剤などは化学的なものではなく、ハーブなどの副作用のないものを使うため、現代医学でまだどのような副作用が出てくるかわからない薬が処方されることもありません。体の内側から毒を抜くために、キレイにしていくことを目的として入院する外国人も多くいるそうです。

万人によいとされる理由

とても古い医学として認められているアーユルヴェーダ。その伝統からわかるようにどんなハーブがどのような作用をし、効果があらわれるかは信頼できるものです。また、薬だけでなく食事療法もとりいれられているのが、自分でも実践できる方法として嬉しいポイントでもあります。しかし、人種や体質によって食事の療法もちがうのでは? と疑問ですよね。しかしアーユルヴェーダではすべて人間は一緒ととらえているため、生姜は体を温める・ハチミツは炎症をおさえるなどといったように、どの体質にも当てはまるものになっています。これらをもとにアーユルヴェーダ方式での食事療法をとりいれると、体質改善が行えたり、未病を防ぐといったこともできるようになるのです。

ドーシャがカギを握っている

アーユルヴェーダは「ドーシャ」といって3つのグループに分けられます。ヴァータ・ピッタ・カパの3つがありますが、これは体質・性格によって偏りが生じてきます。本来はこの3つのグループがバランスよく備わっていることで健康と言われているのですが、どれか一つでも飛びぬけた体質や性格だと、それぞれのドーシャの特徴である毒が溜まっているという証拠になります。
ドーシャのバランスをよくするためにも、もしヴァータが多い体質や性格なら、それ相応の食事をしたり、ハーブを処方することでヴァータが静まりバランスが整います。このようにドーシャは健康を維持するためにも必要な知識でもあります。

ドーシャの調べ方

アーユルヴェーダを実践するにあたっては、まずは自分のドーシャを知ることも大事です。どのドーシャが多いのかを知ることで、食事やハーブをとりいれて、健康を維持していくことができるためです。
ドーシャを調べるためにはドーシャチェックが必要になりますが、通常はアーユルヴェーダを長年診断している医師やアーユルヴェーダを熟練している人からチェックをしてもらうと確実です。しかし日本にいるとなかなかそういった医師などには出会えませんよね。最近ではインターネットや本などで、体質や性格から診断できるドーシャチェックなどもあるので、そちらで根本的な自分のドーシャを調べてみるといいですよ。

2015.06.20

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記事を書いたのはこの人

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Written by トモミ

プロフィール:ちびっこヨガインストラクターとして毎日ヨガ漬けの日々を送る。 体を動かすのが大好きだけど、食べる事も大好き。 休みがあればカメラ片手に町に行ったり山に登ったり。