「私なんていなければよかった……」自分を責めてしまう人の罠

2015.04.22

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人や環境に不満がつのり、文句ばかりを言う人がいる一方で、すべてを自分で抱え込み「私なんていなければよかった」と落ち込む人がいます。人には「他責思考」と「自責思考」があり、どちらかの傾向が強いことはあるもののだいたいはバランスよくとれるものですが、ストレスをためこんだり、ひとつのことに囚われてしまうと、どちらかに極端に偏ってしまうことがあります。そしてこの「自責思考」、ひどい場合は自分も他人も追い詰めることに繋がるかもしれません。みなさんは大丈夫でしょうか?


すべての原因は自分にあると考える

一般的に、自責思考の人は他責思考の人と比べると優秀だと認識されています。うまくいかないことの原因を他人や環境のせいにせず、自らが変わろうとすることで状況を好転させようと試みるからです。一方で、「自分ひとりで抱え込みすぎてしまう」という側面もあります。ひどい場合は、たまったタスクや問題もひとりで解決しなければならないと焦り、お願いごとや頼みごとができなくなってしまうということも。
人にヘルプを出すことがなかなかできず、失敗しても自分ひとりのせいにしてしまいがち。行きすぎると自分を追いつめて息苦しくなってしまいます。

自分のせいにしたほうがラク

また、すべてを自分のせいだと思い込むことで解決することから逃げている、という見方もできます。全部を自分のせいにしてしまえば、他人と向き合わずにすみます。また、相手に感情をぶつける必要もなく、拒絶されて傷つくこともありません。なんだかんだ言ってもすべて自分が悪いと我慢するほうがラクなこともあります。でも他者と対峙することから逃げていては、いつまでたっても人と深い関係を築けないままです。
行きすぎた自責思考は「自分のせいだ」と思うことで、他の可能性を切り捨て、思考が停止している状態とも言えるでしょう。

行きすぎた「自分責め」は自己満足

原因を自分に求め、自らを改善していこうと努力することはとてもいいことですし、間違っていません。ですが、あまりにもやりすぎてしまうと、自責思考は自己満足にしかなりません。些細なことでも自分を責め続けるのはただの卑屈。また、必要以上に自分を落とすことは相手に謙虚さではなく面倒くささを感じさせてしまいます。
「そんなことないよ」「大丈夫だよ」の言葉をもらっても自分を責めるため、相手を疲れさせてしまうことも。

というわけで、自分を責め続けるよりも「どうすれば改善できるのか」を冷静に、そして客観的な目線で見られるようにしたいですね。

2015.04.22

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記事を書いたのはこの人

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Written by 小林リズム

91年生まれのライター/コラムニスト。 IT系メディアの広告や編集者を経てフリーライターに転身。 育児系インフルエンサーとして「ゆるい育児」に関する話題を発信中。 コラムでは婚活・ママ・子育てのジャンルをメインに執筆。 ブログ:http://kobayashike.com/ インスタグラム:https://www.instagram.com/kobayashirizumu/ note:https://note.mu/uchidareiko