あ~幸せだなぁ……。しみじみ感じる脳内物質を活性化させよう

少しずつ暖かくなってきた今日この頃。ぽかぽか陽気に包まれると気分も軽やかになってきますね。一方で春は異動や進学、就職など何かと環境が変わりやすい季節。知らず知らずの間に緊張したり、心身の疲れがたまったりと、精神的に不安定になる人が増える季節でもあります。人間の精神の安定に重要な役割を果たし、幸せを感じさせる脳内物質「セロトニン」。皆さん一度はその名前を耳にしたことがあると思います。セロトニンの分泌が不足するとイライラや不眠や食欲不振、ひどい場合はうつ病など心の病にもつながります。
そこで今日は、セロトニンの分泌を活性化させる方法をまとめました。


1:太陽の光を浴びる

セロトニンの分泌は、太陽の光(特に朝日)を浴びることによって活性化します。また、これは夜の睡眠を促す物質メラトニンとも深く関係しており、日中分泌されたセロトニンが夜メラトニンに変わり質の良い睡眠をとることができます。ですから夜更かしや昼夜逆転の生活をせず、規則正しく朝起きてカーテンを開け、太陽の光を浴びるようにしましょう。

2:リズム運動をする

ウォーキング、踏み台昇降など、一定のリズムを刻む規則的な運動が効果的です。ヨガや座禅で取り入れる腹式呼吸や、ラジオ体操もいいですね。これらの運動を7分以上続けると効果的といわれています。しっかり食事を咀嚼することも、リズム運動の一つです。「運動する時間がない!」という忙しい人でも、食事をよく噛むこと、駅までリズミカルに歩くことはできそうではないですか?

3:トリプトファンを摂る

セロトニンの原料になるのが、「トリプトファン」というアミノ酸の一種です。このトリプトファンは必須アミノ酸で、体内で作り出すことはできないため食物から摂取することが必要です。トリプトファンを多く含んでいる食品は、バナナ、乳製品、納豆、肉、赤身の魚などです。そして重要なのが、トリプトファンからセロトニンが合成されるにはビタミンB6が必要なので、あわせて摂取する必要があります。ビタミンB6を多く含む食品は、魚、肉(特にレバー)、くるみ、ごま、のり、にんにくなどです。比較的多くの食品に含まれていますので、組み合わせてうまく食べてくださいね。

4:スキンシップ

パートナーとのハグや、ペットをなでることも、セロトニン神経の活性化につながります。一人暮らしの場合はお気に入りのぬいぐるみや、さわり心地の良い毛布などでも効果があるそうですよ。

以上のポイントは、どれもそんなに難しいことではありません。ただ、継続することが大切なのでコツコツ根気強くやりましょう。一説では「セロトニン神経が活性化すると抗重力筋が活性化しアンチエイジングにつながる」「痛覚が抑制され、肩こりや生理痛が緩和する」とも言われています。心身が安定し綺麗にもなれるなんて一石二鳥!
完璧にやろうとするとストレスになるので、少しずつ生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

2015.03.22

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記事を書いたのはこの人

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Written by 吉原由梨(ヨシハラ ユリ)

東大法学部卒業後、外資OL、秘書職を経て、現在は都内で夫と二人暮らしのフリーライター。30代初級者。 趣味は読書、グルメ、美容と健康の研究、マッサージ巡り、人間観察etc. 自身の経験や思索、あとは好奇心の赴くまま、幅広いジャンルのコラムを書いていきます。 Twitter:@yuriyoshihara ブログ:http://yuriyoshihara.blog.jp 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子