学生やニートだけじゃない! 最近は「ひきこもり主婦」が増えている!
家にこもって外界と接することなく、テレビを見たりインターネットを続けたり。仕事や学校に行けず、家族以外の人とほとんど交流をもたずに自宅にこもっている状態のことを「引きこもり」と言うのはご存知でしょう。
これまで引きこもりというと不登校の学生やニートといったイメージがありましたが、最近では「引きこもり主婦」という言葉も登場しているようです。実際に「引きこもり主婦」で検索をすると、現役の引きこもり主婦の方々のブログがたくさんあり、閲覧することができます。
主婦なのに引きこもり……? いったいどういうことなのでしょうか?
ひきこもり主婦って?
「引きこもり主婦」とは、社会から孤立し、長期にわたって家族以外の人と接することがない状態のことを言います。場の空気を読み過ぎるせいで気疲れをしてしまったり、迷惑をかけることを極度に恐れて社会から取り残されていってしまう……。
一見したところ「主婦なのだから夫や子どももいるんじゃないの?」と思われがちですが、実際にはかなりの数がいるそうです。彼女たちはなぜ外の世界と接しなくなってしまうのでしょうか?
家から出ないほうが経済的だから
「金銭的に家計が苦しい。自分は働いていないし、家から出ないのが一番の節約になる。経済的だからと家にいるうちに引きこもり主婦になっていた」(44歳)
▽ たしかに、ママ友と遊んだり外出をしたりすると少なからずお金は使ってしまうもの。家庭の経済状況が原因で引きこもりになる主婦が多いようです。とはいえ、あまりにも根詰めて節約に走ってしまうと、スーパーや買い物にまで行けなくなってしまうことも。また、コミュニケーションをしないことで心の面でもどんどんふさぎこみがちになってしまいます。
社会と接するのが怖いから
「ママ友とトラブルになったり近所の人との人間関係に疲れてしまった。子どものことを考えると必要以上に過敏になってしまい、ママ友とのコミュニティからはみだしたくないと思っているうちに精神的な病気にかかってしまった」(42歳)
▽ ママ友とのトラブルやマタニティーハラスメントによって引きこもり主婦になってしまった人もいるようです。ママ友ともなれば自分だけの問題ではすまされなくなり、子ども同士のトラブルにもなってしまうもの。気を張るあまり疲れ切ってしまうのかもしれません。
子どもの不登校や夫のリストラが原因という主婦も
「バブルの頃は私も働いていたし怖いものなしだった。夫がリストラになり転落。子どもも不登校になりがちになり、私の性格上、周りの目を気にするあまり家から出られなくなった」(48歳)
▽ 時代が変わるなか、これまでの変化をなかなか受け入れられずに必要以上に周りからの視線を気にしてしまうといった声もありました。
このような「引きこもり主婦」、もしかしたらあなたの身近にもいるかもしれません。