素直に聞いてもらえる「ごめんね」と言い訳の方法

イタズラをしたら、「ごめんなさい」上司に注意をされたら、「申し訳ございません」。子どもの頃に教わって、社会人になってからも形を変えて口にする謝罪の言葉は、意外と友人や恋人に対しては言いづらいものです。特に小さなミスの場合は疎かになりがち。
今回はそんな「ごめんね」の言い方と上手な言い訳の仕方をご紹介いたします。


親しい人への小さなミス

ほんの些細なことであまり言い訳を必要としないような時には、ちょっと困ったような笑顔で「ごめんなさい」と謝りましょう。相手も怒っていないケースに限られますが、笑顔によって、悪気がなかったということや許してほしいという気持ちが伝わります。深刻な顔で言い訳をくどくど聞かされるよりもその場の空気をさっと切り替えることができ、お互いが気持ちを後に引きずらないという効果もあります。

ケンカをしてしまった

自分は悪くないと思うケンカでも、実際にはどちらにも謝罪しなければならない要素はあるものです。それならば先に、自分が認めても良い小さなことについて謝罪をするべき。心理学でいうところの“譲歩的要請法”の応用です。「大きな声を出して、私が悪かったよね」と、例えケンカの内容に関わらないような小さなことでも先に非を認めることで、相手は負い目を感じて「俺こそ大人げなくてごめん」と歩み寄ってくれるかもしれません。自分の責任ではないからと放っておかずに、早めに修復しましょう。

二度目のミス

ちょっとした遅刻でも、二度も続けば不快に思う人もいます。そんなときは謝るだけでなく、自分にペナルティを科してみることをオススメします。具体的には、「また遅れちゃってごめんね、ちょっと寝坊しちゃって。お詫びのしるしってことで、ケーキごちそうするから許して!」などです。注意すべきは頻繁に言わないことと、押し付けがましい言い方にならないようにすること。

言い訳の極意

言い訳というのは、あまり良いニュアンスを持つ言葉ではありません。小さい頃に叱られ「だって~」と言うと「言い訳しないの!」とさらに叱られた、なんて経験がある方も多いのでは? 理屈をこねてみたり、情に訴えて許してもらったりという、マイナスな意味で使われることが多い、言い訳。しかし本当は、大人こそ上手な言い訳をすべきです。なぜなら、言い訳をした時のほうが相手に誠意が伝わり、人間関係を円滑にする場合もあるのだから。上手な言い訳=うまくやり過ごす、ではありません。
言い訳をする際にどうしても分かってもらいたいのは、ミスはわざとしたのではないということ。被害は同じでも、それが不本意なものであったと知れば相手の不快感は減り、怒りを収めてくれますよね。

どんなときでも通ずるのは、言い訳の前にきちんと謝るということです。一番初めに「ごめんなさい」の一言が出なければ何も始まりません。そして、むやみやたらに何かのせいにしないこと。ミスをしたらその原因を客観的に判断し、謙虚に反省するような心がけが必要です。
文字に起こせば当たり前のことですが、それが自然にできるかはまた別のもの。筆者も、謙虚に素直に日々を過ごしていこうと思います。

2014.11.26

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記事を書いたのはこの人

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Written by 香 みちる (カオリ ミチル)

都内在住のジュエリーデザイナー。 好きな宝石はダイヤモンド。好きな香りはムスク。 趣味は乗馬、バイオリン、旅行、そしてSM。