世界一ハッピーな国、デンマークに学ぶ幸せマインドのつくり方

2014.08.31

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お国柄というのもあるかもしれませんが、国民の幸福度が高いところにはどんな特徴があるのか気になりませんか? 最近、そんな国民の幸福度が高いことで注目を集めているのがデンマーク、世界でもっともハッピーな国にランキングもしています。北欧諸国は社会福祉も充実し、ハッピーそうなイメージがありますが、彼らの幸福感はどこから来ているのでしょうか? ある2つのキーワードたちがヒントを与えてくれています。


キーワード1:Janteloven

周囲の人と自分を比較し、優位な立場に立とうとしないこと
日本人はなんでもランク付けや格付けが大好き、学歴社会という言葉にもそんな心理が反映されています。つねに他人と自分を比べ、競争にさらされる、少しでも努力して1歩でも前へ出なければいけない、そんな息苦しさを感じることはありませんか? デンマーク語の「Janteloven」はそれとは真逆のコンセプトといえます。直訳的には、「自分もほかの誰かと何も変わらない」というニュアンスがあり、それが一種の“平等感”を育んでいると言えます。あくせく働いてお金を稼いでも、ブランド品で身を固めても、しょせん同じ人間、そんな意識があり、特別に羨ましがられたり、そんなステータスを崇拝することもありません。貧乏だろうが、頭が悪かろうが、今の自分がしていることがハッピーならそれを思い切り楽しめばいいというスタンスです。学歴、お金、ステータス、そんなことで幸せを図ろうとしないことが、ありのままの自分を受け入れ、自分の選んだ生活をシンプルに楽しむコツと言えるのかもしれません。

キーワード2:hygge

家族や友人など気のおけない人々と過ごすひと時
なにに幸せの価値を置くか、ひとそれぞれですが、デンマーク語には、親しい人と過ごす楽しい時間を意味する「hygge」という言葉が存在するほど、「誰かと過ごす心地よい時間」が大切にされています。とはいえ、とりわけ大げさなことでなくてもよいそうです。デンマーク人にとって典型的な「hygge」といえば、夏は公園の芝生でピクニック、冬の寒い日は自宅の暖炉を囲んでお菓子を食べながらおしゃべりを楽しんだり……。どこか高いレストランに行くわけでも、海外旅行へということでもありません。要は自分の大切な人たちと、どれだけ密度の高い時間を過ごせるかということが大事なのです。私たちもぜひ見習いたい習慣ですね。

こうしてみると、上記の2つのデンマーク語ワードには、人が幸福に感じられるためのエッセンスが凝縮されているような気がします。たった1度きりの人生、後悔しないためにも自分なりにこの2つの言葉の意味を考えてみませんか?

参考記事(海外サイト):10 Things He’s Not Telling You He Wants

2014.08.31

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。