人生をかけられるような“やりがい”の見つけ方

人生をかけられるほどの“やりがい”を持っている人は輝いているし、充実した日々を送っています。そんな“やりがい”を誰でも見つけたいと思っているし、いつか持ちたいと思っていることでしょう。ところが、“やりがい”ってそうそう簡単に見つかるものでもありません。ただ忙しければ気が紛れていい、お金を稼いでいればいい、というものでもないはず。
30代、40代になって“私の人生、こんなはずじゃなかった”と後悔しないためにも自分にとっての“やりがい”を見つけておきたいものです。
ごくまれに幼い時から“私はこれが好き”、と一生かけてやりたいものを見つけていたり、人生を大きく変えるような出来事をきっかけに“やりがい”に出会える人もいますが、それはあくまでレアケース。私たちの多くは、自分で意識的に“やりがい”を見つけ出す、あるいは発見する必要があります。
そのためには3つの方法があるといいます。この3つの方法を自分で試し、“これが私の生きる道”と思えるような“やりがい”を発見してみましょう。

1：自分が“大切に思うこと”とは何か、はっきりさせる

まず、今までの人生のなかで、もっとも生きている実感を覚えた瞬間を思い返してみましょう。（3つ～5つほど）
それは何をしているとき、誰といるとき、何を成し遂げたときでしたか？

以上の体験や事実から、どんなキーワードが引き出せるでしょうか。5～10個ほど選んでみましょう。そのキーワードのなかにこそ、“やりがい”へのヒントが潜んでいます。

キーワードの例：
達成、愛情、調和、挑戦、美、協力、競争、貢献、創造性、好奇心、共感、自信、友情、家族、自由、寛容、成長、誠実、知識、序列幸福、健康、ユーモア、独立、親切、リーダーシップ、自然、情熱、忍耐、パートナーシップ、クォリティ、スピリチュアル、地位、成功、安らぎ、解放感、責任感、寛容、伝統、信頼、知恵、チームワーク

2：“インスピレーション”（ひらめき）を得られる体験をする

英語のinspiration（インスピレーション）には、ひらめき、刺激、鼓舞、創造性、啓示などたくさんの意味があります。いずれもなにか人生観を大きく変えたり、価値観の転換を迫られるきっかけ、というニュアンスを含んでいます。“やりがい”を見つけるためには、そうしたインスピレーションの積み重ねが大切。それは衝撃的だったり、心を深く突き動かすもの、あるいは楽しくて時間が過ぎるのも忘れてしまうことかもしれません。そんな“インスピレーション”を誰もが経験しているはず。そんな体験や、心に残る言葉、感動した音楽や映画などを書きとめたり、メモして自分のなかにためこむようにしましょう。

3：自分をよく知る人に、聞いてみる

自分のことは自分が一番分かっているようで、そうでないことも……。そんなときは自分のことをよく知っている友だちや家族に、聞いてみるのが一番。“やりがい”を見つけるために、率直な意見をお願いします！　と頼んでみましょう。

・あなたにとって、私にはどんな強み／長所、あるいは弱点／短所があると思えますか？
・私に向いている仕事／趣味／ライフスタイルはなんだと思いますか？

面と向かって手厳しい意見を言うのは誰にとっても難しいことですが、そんな意見こそ必要なんです、とよく伝えて。また相手からのコメントが抽象的であいまいな場合は、それをより具体的に言ってもらえるよう促してみましょう。