怒りや不安、イライラに負けず冷静さを取り戻す効果的な方法とは?
近頃、“キレる”人がたしかに多くなったと感じますが、それはいつ自分に起こるかも分かりません。怒り、不安といったネガティブな気持ちが引き金になって、感情を爆発させてしまう可能性は誰にだってあることでしょう。でもそうならないように、一歩立ち止まって冷静さを取り戻すことが大切です。今回はそのための効果的な方法についてまとめてみました。
方法1:負の感情を抱くこと自体は自然、まずそれを“モニター”してみよう
嬉しい、楽しいといったプラスの感情があれば、つらい、いやだ、悲しい、むかつくといった負の感情もあるのが自然な人間というもの。ネガティブな感情を覚えたら、それを無視したり、やり過ごすのではなく、まずは数分間しっかりその気持ちを向き合ってみましょう。とはいえ、それをすぐに他人にぶつけてはいけません。観察者としてその感情を“モニター”してみるのです。体はどんな反応をするか(例:呼吸がはやくなる、心臓がドキドキする、相手を殴りたくなる)、またそうした感情を言葉で表すとしたらどうなるか、といったことを考えてみて。時間は短すぎても、長すぎてもよくありません、あくまで数分間を目安に!
方法2:“タイム・アウト”を設け、負の感情を別のものに転化させる
きっちりと負の感情と向き合ったら、次のステップではあえて気分を変えるべくまったく関係のないことを行って、気持ちを静めましょう。これを“タイム・アウト”と呼びます。行動セラピーでも、このように無関係なことを始めて気持ちを反らすのが、怒りをなだめるベストな方法だと考えられています。一番いいのは体を動かして、気分をリフレッシュさせること。時間があれば、ランニングやジョギングに出てイライラを発散させるのが有効です。ほかにもお気に入りの音楽をとことん聞く、あるいはそれに合わせて踊るといった方法も効果的。どうしても一人では気持ちがおさまらないという人は、仲の良い友だちに話を聞いてもらってもよいでしょう。
方法3:今自分の心に起こっていることはなに? 感情を書き出してみる
それでもどうしてもまだ負の感情が心のなかにくすぶってしまうという人は、その気持ちを正直に書き出してみましょう。心のモヤモヤもいざ言葉にしてみると、かなり客観的に向き合うことができます。自分の気持ちをすべて吐き出してしまったら、書き出したものを燃やすか、ゴミ箱に捨てて。それと一緒に自分の経験した感情も消し去ってしまうのです。
まずはイヤな気持ちとしっかり向き合うこと、そして“タイム・アウト”で違うことに気持ちを向けてみてください。怒り、不安、悲しみは避けられない感情ですが、長く持ち続けていると気持ちも弱ってきます。だからこそ、しっかりとセルフコントロールしてうまく処理できるようになりたいものです。