本当に自分を守りたいなら「世間に合わせない」方がいい?

2014.02.20

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「自分を守りたい」という思いが強い人ほど、世間の言う通りの選択をしようとします。たとえば有名大学に出て、大企業に勤めて、適齢期で結婚して出産――「これで安全だ」「世間に合わせれば間違いない」と信じている人も多いでしょう。
しかしそれで本当に自分を守れるかといえば、「むしろ危険」なだけ。「石橋を叩いて渡る」性格でもある筆者は、世間の価値観に振り回されない方が、本当に自分を守れると気付きました。


「世間の正解=自分の正解」とは限らない

あらゆる想定を考え、最悪の状況を予想してからはじめて動く筆者。それほど臆病で、逆に言えば自分を守りたい欲が強いといえるでしょう。
就職では自分の気持ちを押さえ、いわゆる世間で「安全、間違いない」と言われる道を選びました。これで大丈夫……と思いきや、見事に世間の正解と自分の正解が不一致。
性格も興味も真逆の仕事で、いくら努力しても変われず、「変わりたい」とも思えず、うまくいったときも疑問が残り、主体的に仕事ができませんでした。

世間に自分を合わせるのは死ぬほど難しい

「世間の正解に自分を合わせる=自分を変える」ということ。これが、できそうでできません。
仕事を例にすれば、“興味と意欲”がなければ、通常業務も「工夫しよう、深めよう」と思えず「早く終わって」と願うばかり。トラブルが起きても、まず、立ち直る意味が分かりません。責任転嫁も増え、失敗を生かそうという気力さえ湧きにくくなります。
“適正”が合わなければ、他の人は得意からスタートしているのに、自分は不得意からスタート。不得意なものは普通になるまでも時間がかかり、伸びしろはあまりありません。
世間基準に自分を合わせるのは、かなりの無理があります。当然心にも無理が出てきてしまい、心身ともに病む可能性も高くなります。

世間の価値観はコロコロ変わる

また、世間の価値観はすぐに変わります。親の世代と自分の世代では、価値観も流行りも全然違いますよね。男性だけみても、「育児をしないのが当たり前→イクメンが当たり前」と180度違います。そう、世間の価値観には、遠くない未来に裏切られます。

自分の軸があればブレに強い

一方で、世間が変わっても「自分の価値観」という軸があれば、何が起きても臨機応変に対応できます。通常でも物事に前向きに取り組めますし、失敗も活かしてまた立ち上がろうと思えます。本当に自分を守ることができるでしょう。
デイリーにもトラブルにも変化にも強い、自分軸。「そんな大それたものは持っていない」という声も上がりそうですが、自分の心に耳を傾け、自分の頭で考えるだけでいいのです。まずは自分の価値観を大切にすることからはじめてみませんか。

2014.02.20

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/