占い&スピリチュアルにどっぷりと浸かってしまう女子の傾向
突然ですが、聞いてみました。
『占いにお金をつぎ込む女性ってどう思いますか?』
・「将来を真剣に考えるなら無理」(30代/男性/教育関連)
・「程度にもよるけど、あまりにもすごいとついていけない」(30代/男性/専門職)
・「何かほかのものにものめりこみそう。距離を置きたい」(30代/男性/技術職)
辛辣な言葉の数々……。占いにお金をかけていた時期がある筆者としてはひたすら苦笑です。嗚呼、よみがえる……「この先恋愛できますか……?」「将来はどうなるんでしょう……?」と占い師に血眼で迫ったあの日々、パワーストーンのブレスレットを肌身離さずつけていたあの時期、縁結びのお守りを……(略)。
というわけで、そんな紆余曲折を経たうえにスピリチュアル系占いライターを経験した筆者が占いにハマってしまう女子の傾向をお伝えします。
その場しのぎの解決にすがる
どんな内容の悩みも、だいたい3のパターンに分けられます。それは「不満」「不安」「寂しさ」です。このいずれからくる苦しみや焦りに耐えられず、誰かに埋めてもらおうと必死になります。ゆっくりと時間をかけた自分の努力によって解消するという選択肢をはなから除外し、楽なほうへと流れるのです。
心理学的に、人は“信じたい未来を信じる”という傾向があります。ですからうまくいかない恋愛に対して誰かから「近い未来、彼と深い愛情で結ばれますよ」と言ってもらうことで安心します。不満や不安を抱えるたびにその「甘い言葉」を欲し、かけてもらうことで自分のなかにある問題から背き、その場しのぎでの解決を続けていくのです。
自分の頭で考えない
占いにのめりこむ人の多くは子どものように純粋です。たとえば「疲れを感じたときにコップ一杯の白湯を飲むことであなたの波動が安定し、癒しを得ることができるでしょう」と言われれば、単純に「そうなんだ! 占い師すごい!」と信じてしまうのです。しかしよく考えれば、コップ一杯の白湯を飲めばホッとするなんて、誰もが思う当たり前のこと。そこに「波動」の言葉があるかないかの違いです。
同じように「あなたの潜在意識のなかで元カレに対して後悔が……」というものでも言えます。多かれ少なかれ誰でも後悔を抱えるもの。しかしそこに「潜在意識」というワードが加わるだけで本格的に感じるのです。
子どもがサンタさんやスーパーマンを信じるのは無知で純粋だから。そのため自分の頭で“本当かどうか”と考えることをせず、大人のいうことやおとぎ話を本気で信じます。けれど知識や経験を持った大人が同じことをしてしまうのは単純に依存心や甘えが原因です。
ひどいときは「私、〇〇って言う芸能人と付き合っているんです。出会いはネットでした。けれど彼は芸能人だから忙しくてなかなか会えません」……などという相談が寄せられることも。騙されていることに気づかないのです。自分の頭で考えないことへの代償は、想像以上に大きいものかもしれませんね。